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中心結節とは?

2025年8月27日

はじめに

「奥歯の真ん中に小さな突起があるけど、これって大丈夫?」
「歯が突然欠けて痛くなったけど、虫歯じゃないと言われた…」

それはもしかすると「中心結節(ちゅうしんけっせつ)」かもしれません。

中心結節とは、主に小臼歯の噛む面にできる先天的な歯の突起で、見た目には小さくても破折や神経の炎症など、重大なトラブルの原因になることがある歯の形態異常です。

本記事では、中心結節の原因・症状・よくあるリスク・治療法について、歯科医の視点から詳しく解説します。

子どもから大人まで見られる可能性があるため、「この歯、少し変かも?」と気になったら、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.中心結節ができる原因と特徴
2.中心結節があるリスクとは?
 ◆結節の破折
 ◆歯髄(神経)へのダメージ
3.中心結節の治療法と予防策
 ◆無症状・破折なしの場合(予防管理)
 ◆破折しているが歯の神経に達していない場合
 ◆歯の神経まで達している場合(神経が見えているとき)
 ◆症状が出る前に行う予防的な処置(先回りの治療)
4.中心結節に関する注意点とよくある誤解
5.まとめ

1.中心結節とは?

中心結節(ちゅうしんけっせつ)とは、主に小臼歯の咬合面(噛む面)にできる先天的な突起です。

正常な歯にはない異常な歯の形態で、特に下顎第二小臼歯にできやすい傾向があります。

特徴

  • 歯の中央にできる白っぽくてとがった突起
  • エナメル質と象牙質で構成され、内部に歯髄(神経)を含むことがある
  • 通常の突起とは異なり、破折や炎症のリスクが高い

2.中心結節があるリスクとは?

一見小さな突起でも、中心結節は破折や炎症の原因となる可能性があり、放置はおすすめできません。

・結節の破折

中心結節は構造的に弱く、硬いものを噛んだときや歯ぎしりの際に折れてしまうことがあります。
特に子どもの成長期は咬合力が増すため、破折のリスクが高まります。

・歯髄(神経)へのダメージ

破折によって中心結節の内部にある歯髄が露出してしまうと、以下のような症状が現れます。

  • ズキズキする痛み(自発痛)
  • 噛んだときの痛み(咬合痛)
  • 冷たいものや熱いものがしみる
  • 歯ぐきの腫れや膿(根尖性歯周炎)

神経が露出すると、根管治療(歯の神経を取る治療)が必要になることが多く、歯へのダメージは大きくなります。

3.中心結節の治療法と予防策

中心結節の治療は、症状の有無や破折の程度、歯髄との関係に応じて異なります。

① 無症状・破折なしの場合(予防管理)

症状がなく、破折もしていない場合は経過観察が基本です。
将来的な破折リスクを軽減するために、突起をわずかに削って折れにくくしたり、歯科材料で表面を保護したりします。
また定期的な歯科受診でのモニタリングを行うことがあります。

② 破折しているが歯髄に達していない場合

欠けた部分にはプラスチックの材料(レジン)を使って元の形に近づけるように修復します。
必要に応じて歯の表面を保護する薬やコーティング剤で守ります。
噛み合わせを調整し、再破折を防ぎます。
破折後すぐに症状がなくても、後から神経症状が出る可能性があるため、経過観察が重要です。

③ 歯の神経まで達している場合(神経が見えているとき)

神経の一部だけを取り除き残す治療を行うことがあります(主に小児)。
感染が強い場合や成人では、神経をすべて除去する根管治療が必要になることがあります。
治療後の歯は強度が落ちるため、必要に応じてクラウンで補強します。
神経を残せるかどうかは、歯の寿命を左右する重要なポイントです。

④ 症状が出る前に行う予防的な処置(先回りの治療)

中心結節がとがっていたり、大きくて割れやすそうな場合には、症状が出る前にあらかじめ除去する処置を行うこともあります。

4.中心結節に関する注意点とよくある誤解

中心結節は虫歯とは異なる歯の形態異常ですが、破折した際にその部分から細菌が侵入することで、虫歯や歯髄炎などの深刻なトラブルを引き起こすリスクがあります。
直接的には虫歯でなくても、結果的に虫歯のような症状や神経治療が必要になることがあります。

中心結節は自然に治ることはありません。放置すれば破折や感染のリスクが高まります。
正確な診断には歯科医院での視診・レントゲン検査・咬合診査などが必要です。
特に小児では見逃されやすく、将来的な歯の健康に関わるため、早期のチェックと対応が重要です。

5.まとめ

中心結節は見た目に異常がなくても、破折や歯髄感染などの重大なリスクを持っています。
成長期の子どもや咬合力が強い成人では、症状が出る前の早期発見と予防的管理が重要です。

「奥歯に小さな突起がある」
「歯が突然欠けてしまった」
など、少しでも気になる症状があれば自己判断せず歯科医院での検査を受けましょう。
正確な診断と適切な治療で歯の寿命を守り、将来のトラブルを防ぐことができます。

笠貫歯科クリニックでは中心結節の有無も含めた定期検診を実施しております。
ぜひ一度、歯科医師にご相談ください。

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