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2024年5月31日

あなたは歯ぐきにニキビのようなできものができたという経験はありませんか?

お口の中のできものにはいくつか種類がありますが、「フィステル」は比較的多くみられるできものです。

口内炎は放っておいてもなおりますが、フィステルは放置することでどんどん悪化していくので注意しなければなりません。

今回はこのフィステルについて説明していきます。

 

目次
◯フィステルとは?
 ◆症状
 ◆似た疾患
◯原因
 ◆神経が死んで細菌感染している場合
 ◆根が再び細菌に感染してしまった場合
 ◆治療のときに根の部分に穴があいた場合
 ◆歯が割れている場合
◯治療
 ◆歯の根の治療
 ◆外科的な手術
 ◆抜歯
◯まとめ
 
 

フィステルとは?

「フィステル」とはドイツ語で、日本語では「瘻孔」(ろうこう)という意味です。フィステルとは、歯ぐきの部分に膿がたまっている状態です。膿がたまると膿の袋ができ、その袋が破けると、歯ぐきに膿の出口ができます。これがフィステルです。

症状

フィステルは自然には治りませんが、痛みがおさまることがあります。歯ぐきに膿が溜まって膿の袋ができているときは、内圧が上がって痛みが出てきます。その膿の袋が破れて膿の出口ができると、痛みがなくなることが多いです。これは膿がたまって上がっていた内圧が解放されたことによって痛みがなくなっただけで、治ったわけではありません。そのまま放置しておくと悪化してしまいます。

似た疾患

フィステルに似たものとしては、口内炎や口腔がんがあります。
口内炎は1週間ほどヒリヒリとした痛みがあり、食事がしにくくなったり歯が当たると痛かったりなど生活に不便を生じますが、自然に治るものです。
口腔がんは口内炎とちがい、痛みをあまり伴わないものが多いです。また自然に治らないので、2週間以上続くできものができたら念のため歯科医院へ行ったほうが良いかもしれません。
歯周病による膿もフィステルと似た様子が現れることがあります。それぞれの病気で対応方法が異なりますので、自分で判断せずに専門家に相談しましょう。
口の中にできものができたら歯科医院へ行って診断してもらうのが良いです。
 
 

原因

フィステルができてしまう理由として、さまざまな原因があります。

神経が死んで細菌感染している場合

虫歯が進行すると、神経まで感染が広がってしまい、神経が死んでしまうことが多いです。また、怪我による外傷でも神経が死んでしまうことがあります。神経が死んでしまうと炎症を起こすので、何もしていなくても激しい痛みを伴います。痛み止めを飲んだだけで治療しなかったり、そのまま放置してしまうと、根の先から膿が排出されフィステルが形成されます。
 

根が再び細菌に感染してしまった場合

過去に根の治療をしたことがある歯が、もう一度感染してしまうことがあります。細菌が入り込むスペースが残っていたり、感染物質を取り切れていなかったりなど、根の治療がきちんと行われていない時にも発生します。しかし、きちんと治療が行われていたとしても根の治療の再発率は約70%とも言われており、過去に根の治療をしたことがある人には誰でも起こりうるのです。
 

治療のときに根の部分に穴があいた場合

根の治療の際に、処置中に穴が空いてしまうことがあります。そのようなときは時間が経つにつれて穴から細菌が入り込み、感染し、膿が作られ、フィステルが形成されます。

歯が割れている場合

神経の治療は、死んだ神経をとって、細菌が入らないように神経の代わりになる材料をつめていきます。神経を取ると歯に栄養が供給されなくなるため、神経がある歯に比べてもろく、壊れやすくなってしまいます。そのため歯ぎしりや食いしばりなどで大きな力がかかると、歯の根にヒビが入ったり、割れたりしやすくなります。割れてしまうとそこから細菌が侵入し、膿が排出されるようになり、フィステルが形成されます。

 
 

治療

フィステルは、形成されたまま放っておいても自然に治ることはありません。必ず治療することが必要になります。また、フィステルはレントゲン写真を撮ることによって原因が分かり、治療方法を決定します。歯科医院を受診するタイミングが遅くなると、自分の歯を残せる可能性も低くなってしまうので、不安なときはすぐ歯科医院へ行って相談しましょう。

歯の根の治療

フィステルが形成されている歯の根は細菌感染しているため、根の感染物質を綺麗に取り除き、炎症を治めます。ここで大切なのは再び感染させないことです。無菌的な環境で治療することが必須になります。

外科的な治療

上記の歯の根の治療をしても改善されない場合は、外科的な手術をおこないます。歯根端切除術といって、歯の根の方に穴を開けて、根元側から治療をおこないます。手術といっても局所麻酔だけで、日帰りで帰れるくらいの治療になります。
また適応は限られてきますが、意図的再植術をおこなう方法もあります。これは歯を一度抜いてから、口の外で処置したあとに、治した歯を植え直す治療です。

抜歯

フィステルの原因が歯が割れていることだったり、何度治療しても改善されない場合は、抜歯しなければなりません。
 
 
 

まとめ

いかがでしたか。フィステルは放って置くと悪化してしまいます。鑑別疾患も多くあり、すぐに対処しなければならないものもありますので、歯にできものができた場合は歯科医院を受診するようにしましょう。

ドライソケットになった時の対応

2024年5月28日

親知らずを抜いた後には偶発症が起こることがあります。

偶発症にはさまざまありますが、頻度の高いものに「ドライソケット」があります。

 

ドライソケットになると、抜歯してから一週間経っても痛みが続きます。

痛みが一週間以上続く場合はこのドライソケットが疑われますので、早めに歯科医院を受診しましょう。

今回はこのようなドライソケットになってしまった時の対応について説明していきます。

 

 

目次
◯抜歯した後の痛み
 ◆経過良好な場合
 ◆予後が悪い場合
 ◆ドライソケットの症状
◯ドライソケットの治療
 ◆抗生物質と痛み止め
 ◆抜歯した穴をもう一度掻爬する
 ◆軟膏
◯まとめ

 

抜歯した後の痛み

抜歯した後の痛みは、予想される痛みとそうでない痛みがあります。予想される痛みは正常に治っている場合でも起きるもので、経過も良好なため、あまり心配する必要はありません。予後が悪い場合に生じる痛みもありますので、見極める必要があります。

経過良好な場合

抜歯している最中は麻酔が効いていますが、手術が終わってから1〜2時間で麻酔が切れてきます。麻酔が切れるまでの時間は非常に個人差がありますので、終わってからすぐに痛み出す方もいれば、3時間ほど麻酔が効いたままの方もいらっしゃいます。また、歯の生え方によっても使う麻酔の量や効かせたい部位が異なりますので、手術を始める前に説明いたします。
麻酔が切れると、傷口の痛みが出ることがあります。麻酔が切れる前に痛み止めを飲んでいただくと、傷口の痛みはほとんどなくなるか、我慢できる程度まで抑えることができます。
抜歯してから3日ほど経つと、痛み止めを飲まなくて良くなるほどに痛みがなくなってきます。

予後が悪い場合

抜歯した後の傷口が感染していたり、ドライソケットになっていたりすると、抜歯して数日経ってから強い痛みが出てきます。多くは3〜5日に出現してきます。そこから1週間以上痛みが引かない場合は感染していたり、ドライソケットになっていることが多いです。

ドライソケットの症状

ドライソケットになってしまうと、強い痛みが10日〜2週間ほど続きます。その後1〜2週間かけて徐々に痛みが引いていくことが多いですが、放置して悪化してしまうと1ヶ月以上痛みが引かない場合もあります。
なかなか痛みが引かないなと思ったらドライソケットになっている可能性がありますので、抜歯したクリニックで相談するようにしましょう。

 

 

ドライソケットの治療法

抗生物質と痛み止め

痛くなったら痛み止めを飲みましょう。痛み止めの薬は4時間あけると同じものをもう一度服用することができるので、痛みが強い場合には4時間ごとに服用してください。痛みが落ち着いてきたら、服用する間隔をあけていきましょう。
ドライソケットは感染を起こしていることが多いです。抗生物質も処方されますので、処方された分は全て時間通りに服用してください。抗生物質は途中で飲むのをやめたり飲んだり飲まなかったりすると、悪さをしている原因菌の中でその抗生物質に抵抗性を示すものが現れ、抗生物質が効きにくくなってしまいます。そのため、処方された分は最後まで飲み切るようにしましょう。例外として副作用が出た場合は中止することもありますし、効きにくいようでしたら抗生物質を変更することもありますので、担当医にご相談ください。

抜歯した穴をもう一度掻爬する

ドライソケットは、抜歯した後にかさぶたの役割をする血餅という物質ができなかった、もしくはうがいなどで流されてしまったことが原因です。そのため、もう一度血餅を作ることで治癒を促そうということです。血餅は字の如く血の塊なので、もう一度出血させて新しいかさぶたを作ります。麻酔をして抜歯した穴を引っ掻くようにして出血させます。
ドライソケットになっている部分は炎症が起きているため麻酔が効きにくく、軽い痛みが生じることがあります。

軟膏

ドライソケットになってしまった部分を生理食塩水できれいに洗浄し、抗生物質の軟膏を塗布しておくことで症状が改善します。軟膏を塗っただけでは唾液で流されてしまいやすいので、抗生物質の軟膏を塗ったガーゼを詰めておくこともあります。ガーゼを詰めた場合は清潔を保つためにガーゼを交換しなければならないので、何度か通院していただかなければなりません。

 
 
 

まとめ

ドライソケットになってしまった場合はご自身で痛みをコントロールするのは難しいので、歯科医師に相談してください。また、喫煙はドライソケットになりやすいと言われているので、少なくとも抜歯する前後は禁煙するようにしましょう。
歯を抜く前に口の中を清潔に保って感染を防ぐことも大切です。日頃から歯のクリーニングを行い、抜歯前は免疫力をつけるために体調を整えるようにしましょう。
ドライソケットになってしまっても、適切な処置を行い、注意事項を守っていただければ徐々に痛みは収まっていきます。少しでもドライソケットかもしれないと不安になったらすぐに担当医へご相談ください。
そのほかにも抜歯に関して気になることがございましたらぜひ当院へご相談ください。

朝起きの口腔ケア、朝の口腔状態、対応方法

2024年5月13日

皆さんは朝起きた瞬間、口の中の状態をどのように感じていますか?

ほとんどの方は粘っこいとか、気持ち悪い、と感じることが多いと思います。
実はその症状は単に一日の始まりというだけでなく、体調や健康状態や生活習慣についての重要なサインでもあります。

そこで今回は、朝起きた時の口の状態について詳しくお伝えしたいと思います。

 

目次

◯口の乾燥

◯歯垢が溜まりやすい

◯朝一にすべきはやはり歯磨き

◯舌苔と落とし方

◯口内炎の可能性も

◯朝一番に水分を取る重要性
 ◆朝水分を取る理由
 ◆歯茎のマッサージ
 ◆歯間ブラシとフロス
 ◆うがい

◯まとめ

◯口の乾燥

まず、朝起きた時の口の中は乾燥しています。一晩中、口を閉じているために唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾燥してしまうのです。

この状態は口臭の原因となることがありますが、この状態を改善するために、就寝前と朝起きた時に十分な水分を摂取するようにしましょう。

また、朝起きた後、歯磨きをした後は口の中を清潔に保つことができ、口臭を予防することができます。

◯歯垢が溜まりやすい

また、朝起きた時の口の中にはデンタルプラーク、いわゆる歯垢がたまっています。歯垢とは、歯の表面にたまった細菌や食べかすなどが固まってできるオレンジ色や黄色い膜状の汚れのことです。この歯垢がたまることでむし歯や歯周病の原因となることがあります。

◯朝一にすべきはやはり歯磨き

一晩中寝ている間に口の中で細菌が繁殖し、口臭や不快感を引き起こします。そこで朝起きたときの第一のやることは歯磨きをすることをお勧めします。

歯ブラシは硬すぎないものを選び、1~3か月に1度程度の頻度で交換するようにすると毛のへたりも少なく良いでしょう。

歯ブラシの硬いタイプは、そもそも少ない労力で磨いた感触が豪快なため達成感や爽快感を味わいやすいというメリットで販売されています。しかし歯そのものや歯茎へのダメージなどデメリットも強いため、通常は万人にお勧めしません。

また、朝起きて歯磨きをする際には鏡も一緒に使いましょう。もし定期的に歯科医院に言って相談できていれば、磨き方で偏っている部分など個人の癖を見直しながら磨くことができます。

◯舌苔と落とし方

朝起きた時の口の中には舌苔と呼ばれる汚れがたまっています。舌苔とは、舌の表面にたまった細菌や食べかすなどが固まってできる角質を含んだ白い膜のことです。

この舌苔がたまることで口臭の原因となることがありますが、歯磨きをする際に、舌ブラシを使うことで舌苔を取り除くようにしましょう。これによって口の中を清潔に保ち、口臭を防ぐことができます。注意点としては、白く残った苔を100%取り除く必要はありません。舌を傷つけて味覚を感じにくくしてしまう恐れがあるので、うっすら残る程度で構いません。舌ブラシは安価で手に入るので、とにかく定期的に落としておきましょう。

◯口内炎の可能性も

朝起きた時の口の中は時に、口内炎ができていることがあります。口内炎はストレスや体調の乱れ、食生活の乱れなどさまざまな要因で引き起こされることがあります。

口内炎ができた際には、辛い食べ物や刺激物を避けるようにし、口腔ケアを丁寧に行うことで早めに改善されることがあります。

その他のできものや、歯が痛い、歯石などでざらざらした感じがするなど、体のサインを見逃さないためにも鏡は一緒に使うようにしましょう。もちろん、歯ブラシが当たっているかなどの確認も忘れずに行いましょう。

◯朝一番に水分を取る重要性

朝水分を取る理由

では、朝起きて歯磨き、そして口腔内のチェックが終わったら、同時に他に何かすることはあるのでしょうか?これに関してまずは、朝起きたら水を飲むことが重要です。

夜間は唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥しがちです。そのため、起床後にすぐに水を飲むことで口の中を潤し、細菌の繁殖を抑えることができます。また、水を飲むことで体内の新陳代謝が促進され、代謝産物を排泄することができます。

夜磨いても寝ている間は、唾液の分泌量が減ることで細菌が増殖します。夜歯磨きをして前日の食事の汚れを落とすだけでなく、その歯みがき後から朝までの蓄積した汚れも落とす意味合いも含まれます。

歯茎のマッサージ

なお歯磨きの際には、歯の表面だけでなく、歯ブラシを使って歯茎のマッサージも行うことが大切です。歯茎のマッサージは、専用商品のほかに、とにかく毛先が軟らかい歯ブラシを選びましょう。歯磨き粉は必要ないので、強くない力で歯茎にもブラシを当ててあげましょう。普段の硬めや普通タイプの歯ブラシなどでそのままやってしまうと、簡単に歯茎が必要以上に削れてしまいますので、そこは注意しておきましょう。

歯間ブラシとフロス

朝は時間も無いという方も多いでしょうが、歯磨き後にはフロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間の歯垢や食べカスを取り除くこともおすすめです。歯間ブラシを使用することで、歯ブラシだけでは届きにくい部分の掃除ができ、歯の隙間から起こる虫歯や歯周病の予防につながります。また、歯磨き粉にフッ素を含むものを使うことで、虫歯の予防にもつながります。

うがい

歯磨きや歯間ケアが終わったら、口をすすいでから軽く薬物うがいをすることで、口の中の残り汚れをより多く取り除くことができます。うがいの際には、殺菌作用のあるうがい薬を使用することで、口の中の細菌の繁殖を抑えることができます。朝の口腔ケアが終わったら、朝食を摂る前には再度水を飲むことで口の中を潤すことが大切です。

これらの朝の口腔内の状態のチェックと朝の口腔ケアを行うことで、口の中の清潔さを保ち、口臭や虫歯、歯周病などのリスクを低減することができます。また、清潔な口の中は食事を楽しむためにも重要であり、健康な体を維持するためにも欠かせない要素です。

◯まとめ

朝の口腔ケアを行う際には、以下のポイントに気をつけると効果的です。

①歯ブラシを選ぶ:歯ブラシは硬すぎないものを選び、1~3か月に1度程度の頻度で交換するようにすると毛のへたりも少なく良いでしょう。

②歯磨き粉の選び方:様々な薬用成分が含まれている歯磨き粉ですが、フッ素を含む歯磨き粉を選ぶことで、むし歯予防効果を高めることができます。

③歯間ケアの重要性:歯ブラシだけではなかなか歯の間に詰まったものや汚れは取れません。歯間ブラシやフロスを使って、歯と歯の間の汚れをしっかりと取り除くようにしましょう。

④口臭予防:口臭が気になる場合は、うがい薬や舌ブラシを使用して口の中を清潔に保つことが大切です。

朝の口腔ケアは、日々の生活の中で習慣化することで、口の中の健康を維持し、全身の健康にもつながります。また、歯科医院での定期的な検診やクリーニングを受けることも口腔ケアの一環として大切です。

歯ブラシとフロス・歯間ブラシどっちが先なの!?

2024年5月11日

歯科医院で歯磨きのお話をするなかで、歯ブラシやフロス・歯間ブラシの使い方について、聞かれる事が多くあります。
今回、その使い方について、お話させて頂きます。是非参考にして下さい。

 

 

目次

◯歯ブラシとフロス・歯間ブラシどっちが先なの!?
 ◆磨く順番でおすすめなのは
 ◆フロス・歯間ブラシを使っている人の割合
 ◆フロスの種類
 ◆歯間ブラシの種類
◯磨く順番が大切な理由
 ◆磨き残しを減らすことができる
 ◆歯磨き粉を効果的に効かせます
◯まとめ

◯歯ブラシとフロス・歯間ブラシどっちが先なの!?

磨く順番でおすすめなのは

歯ブラシとフロス・歯間ブラシの順番は、「フロス・歯間ブラシが先」がおすすめです。
歯ブラシは、歯の表面の汚れや歯垢を落とすのが主な役割です。一方、フロス・歯間ブラシは、歯と歯の間の汚れや歯垢を落とすのが主な役割です。
歯ブラシで歯を磨く前に、フロス・歯間ブラシで歯と歯の間の汚れや歯垢を落としておくことで、歯ブラシに効率よく歯垢を落とすことができます。
一方、歯と歯の間の汚れや歯垢は、歯ブラシではなかなか落としきれません。そのため、フロス・歯間ブラシで歯と歯の間の汚れや歯垢を落としておくことで、歯ブラシで歯の表面の歯垢を落とす際に、歯と歯の間の汚れや歯垢を一緒に落とすことができます。

フロス・歯間ブラシを使っている人の割合

厚生労働省の令和4年の調査によると、フロスや歯間ブラシを使用している人は、全体で51%でした。これは、前回の調査である平成28年調査の37%から14ポイント上昇したことになります。
男女別に見ると、女性は63%、男性は39%と、女性の方の使用率が高い結果となりました。また、年代別に見ると、40~70代の使用率が60%を超え、若い世代よりも高くなる傾向が見られました。

 

 

フロスの種類

▶︎形

フロスの種類は、大きく分けて「糸巻きタイプ」と「ホルダータイプ」の2種類があります。
・糸巻きタイプ
糸巻きタイプは、フロスが糸状に巻かれた状態で販売されているタイプです。使い方は、糸を20cmほど切り取って、両端を親指と人差し指でつまんで使用します。
糸巻きタイプのメリットは、価格が比較的安価で、持ち運びに便利なことです。また、自分の好みの太さや長さのフロスを自由に選ぶことができます。
デメリットは、使いこなすまでに慣れが必要なことや、歯と歯の間の隙間が狭い場合は、使いづらいことです。
・ホルダータイプ
ホルダータイプは、フロスがホルダーに取り付けられた状態で販売されているタイプです。使い方は、ホルダーを握って、フロスを歯と歯の間に差し込んで使用します。
ホルダータイプのメリットは、使い方が簡単で、歯と歯の間の隙間が狭い場合でも使いやすいことです。また、指を傷つけにくいというメリットもあります。
デメリットは、糸巻きタイプに比べて価格が高価なことや、持ち運びに不向きなことが挙げられます。

▶︎素材

フロスの糸の素材には、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレンの3種類があります。
・ナイロン
ナイロンは、最も一般的な素材です。滑りがよく、歯と歯の間をスムーズに掃除することができます。また、価格も比較的安価です。
・ポリエスル
ポリエステルは、ナイロンよりも強度があり、耐久性に優れています。また、滑りにくいため、歯と歯の間にしっかりと食い込ませることができます。
・ポリエチレン
ポリエチレンは、ナイロンやポリエステルよりも柔らかく、歯茎への刺激が少ない素材です。また、糸の表面が粗いため、汚れや歯垢を絡め取りやすいというメリットもあります。

▶︎コーティング

フロスの糸には、ワックスがコーティングされているタイプと、コーティングされていないタイプの2種類があります。
ワックスがコーティングされているタイプは、滑りがよく、歯と歯の間をスムーズに掃除することができます。また、糸が切れにくく、使いやすいというメリットもあります。
ワックスがコーティングされていないタイプは、歯垢を絡め取りやすいというメリットがあります。また、ワックスがないため、舌や口内の粘膜に絡みつきにくく、口臭予防に効果的です。

▶︎サイズ

フロスは、歯と歯の間の隙間の幅に合わせて選ぶことが大切です。隙間が狭い場合は、細めのフロスを選びましょう。また、隙間が広い場合は、太めのフロスを選びましょう。
一般的に、歯と歯の間の隙間の幅は、0.5mm以下の場合は「Sサイズ」、0.5~1.0mmの場合は「Mサイズ」、1.0mm以上の場合は「Lサイズ」が適しています。

歯間ブラシの種類

▶︎形

歯間ブラシの種類は、大きく分けて「ストレートタイプ」と「U字タイプ」の2種類があります。
・ストレートタイプ
ストレートタイプは、毛先がまっすぐ伸びているタイプの歯間ブラシです。歯と歯の間の隙間が狭い場合に使いやすいタイプです。
・U字タイプ
U字タイプは、毛先がU字型に曲がっているタイプの歯間ブラシです。歯と歯の間の隙間が広い場合に使いやすいタイプです。

▶︎素材

歯間ブラシの毛先の素材も、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレンの3種類があります。

▶︎毛先の形状

歯間ブラシの毛先の形状には、フラットタイプ、カップタイプ、ツイストタイプの3種類があります。
・フラットタイプ
フラットタイプは、毛先が平らなタイプの歯間ブラシです。歯と歯の間の隙間が均一な場合に使いやすいタイプです。
・カップタイプ
カップタイプは、毛先がカップ型になっているタイプの歯間ブラシです。歯と歯の間の隙間が深い場合に使いやすいタイプです。
・ツイストタイプ
ツイストタイプは、毛先がねじれているタイプの歯間ブラシです。歯垢を絡め取りやすく、歯と歯の間の隙間が広い場合に使いやすいタイプです。

▶︎サイズ

フロスと同様に、歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間の幅に合わせて選ぶことが大切です。隙間が狭い場合は、細めの歯間ブラシを選びましょう。また、隙間が広い場合は、太めの歯間ブラシを選びましょう。

◯磨く順番が大切な理由

歯ブラシとフロス・歯間ブラシの順番において、フロス・歯間ブラシを先に行う理由は、以下のとおりです。

◆磨き残しを減らすことができる

歯と歯の間の汚れや歯垢を落としておくことで、歯ブラシで効率よく歯垢を落とすことができます。
歯と歯の間の汚れや歯垢は、歯ブラシではなかなか落としきれません。そのため、フロス・歯間ブラシで歯と歯の間の汚れや歯垢を落としておくことで、歯ブラシで歯の表面の歯垢を落とす際に、歯と歯の間の汚れや歯垢を一緒に落とすことができます。

◆歯磨き粉を効果的に効かせる

歯と歯の間の汚れや歯垢を落としておくことで、歯磨き粉の有効成分(フッ素など)を歯間部にも行き渡らせることができます。
歯磨き粉には、歯垢を落とす効果や歯を強くする効果のあるフッ素が含まれています。歯ブラシで歯を磨く際に、歯と歯の間の汚れや歯垢が残っていると、歯磨き粉の有効成分が歯間部に行き渡りにくくなります。そのため、フロス・歯間ブラシで歯と歯の間の汚れや歯垢を落としておくことで、歯磨き粉の有効成分を歯間部にも行き渡らせることができます。

◯まとめ

効率よく毎日の歯ブラシを行いましょう。歯科医院で歯ブラシのチェックを受けましょう。

歯茎の黒ずみ

2024年5月2日

ご自身ご家族の歯茎の黒ずみを治したいと思われた事は有りますか。

健康な歯茎であれば、歯茎の色は気にならないかもしれません。

しかし実際に多くの方が歯茎の色が気になって来院されます。

歯茎が黒ずんでいることにより、お顔全体の印象も大きく左右され、コンプレックスの原因にもなります。

 

今回、歯茎の黒ずみの原因、治療法について詳しくお話させて頂きます。是非、参考にして下さい。

目次

1.歯茎の黒ずみ
 1-1.メラニン色素の沈着
 1-2.差し歯や被せ歯
 1-3.喫煙
 1-4.歯周病
2.健康な歯茎とは?
3.治療法
 3-1.金属の詰め物を除去
 3-2.歯周病の治療
4.まとめ

 

 

1.歯茎の黒ずみ

 

歯茎の黒ずみとは、歯茎の色がピンクではなく、黒や茶色に変色してしまう現象です。歯茎の黒ずみは、見た目の問題だけでなく、歯や歯茎の健康にも影響する可能性があります。
歯茎の黒ずみの原因は、大きく分けて以下の4つになります。

 

1-1.メラニン色素の沈着

メラニン色素沈着とは、歯茎にメラニンという色素が沈着して、歯茎が黒くなることです。メラニン色素は、皮膚や髪の毛にも含まれており、日焼けや老化などで増えることがあります。歯茎にも同様にメラニン色素が存在し、紫外線や刺激などで活性化して沈着することがあります。
メラニン色素沈着は、先天的に持って生まれる場合や、人種や体質によって起こる場合もあります。この場合は、歯茎の黒ずみは正常な状態であり、病気ではありません。
紫外線とは、太陽光に含まれる放射線の一種です。紫外線は、皮膚や目にダメージを与えることが知られていますが、歯茎にも影響を与えます。紫外線は、歯茎にメラニン色素を生成させる刺激となり、歯茎が黒くなる原因になります。
紫外線による歯茎の黒ずみを防ぐには、日傘や帽子などで直射日光を避けることが大切です。

 

1-2.差し歯や被せ歯

歯の根や被せ物の金属フレームの変色とは、歯の根や被せ物に使用される金属が酸化や腐食によって変色し、歯茎に色が移ることです。金属が、口の中の食べ物や唾液などによって酸化や腐食し、溶け出した金属イオンが歯茎に沈着して歯茎が黒くなります。
歯の根や被せ物の金属フレームの変色による歯茎の黒ずみを防ぐには、金属の土台や被せ物をセラミックなどの金属が含まれないものに変えることが効果的です。セラミックは、サビにくく歯の色に近い自然な白さを保つことができます。

 

1-3.喫煙

タバコには、ニコチンやタールなどの有害物質が含まれており、タバコを吸うと歯や歯茎に悪影響を与えます。タバコによって歯茎が黒くなるメカニズムは、以下のようになります。
・タバコの煙に含まれる一酸化炭素によって、歯茎の組織が酸素不足になり、血行が悪くなる。
・ニコチンによって血管が収縮し、歯茎の血流が低下する。
・タールやヤニによって歯茎に着色する。
・ビタミンCを破壊し、メラニン色素の生成を抑制する働きが弱くなる。
喫煙による歯茎の黒ずみを防ぐには、禁煙することが最善の方法です。禁煙することで、歯茎の血行が改善され、メラニン色素の生成が抑えられます。

 

1-4.歯周病

歯周病とは、歯垢や歯石に含まれる細菌によって、歯茎や歯を支える組織が炎症や破壊を起こす病気です。歯周病が進行すると、歯茎が腫れたり出血したりするだけでなく、歯茎の色も変わってしまいます。歯周病で歯茎が黒ずむ原因は、以下のようになります。
・歯茎の炎症によって血液中の鉄分が歯茎に沈着する。
・歯茎の組織が壊死して死んだ細胞が歯茎に残る。
・歯茎と歯の間に歯垢や歯石が溜まって着色する。

 

2.健康な歯茎とは?

・色が淡いピンク色で、均一に染まっている。
・歯と歯茎の境目がきれいに見える。
・歯茎の表面がつるつるしている。
・歯茎が歯にぴったりと密着している。

 

 健康な歯茎は、歯の健康にも大きく影響します。歯茎が炎症や感染にかかると、歯を支える組織が破壊され、歯がぐらついたり抜けたりする可能性があります。健康な歯茎を保つためには、以

 

 

下のようなことを心がけることが大切です。
・歯磨きや歯間ブラシなどで、毎日の歯茎のケアをする。
・タバコや刺激の強い食べ物などの摂取を控える。
・ビタミンCやカルシウムなどの栄養素を摂る。

 

3.治療法

3-1.金属の詰め物を除去

歯の根や被せ物の金属フレームの変色による歯茎の黒ずみを防ぐには、金属の土台や被せ物をセラミックなどの金属が含まれないものに変えることが効果的です。セラミックは、金属と違ってサビにくく、歯の色に近い自然な白さを保つことができます。

 

3-2.歯周病の治療

歯周病による歯茎の黒ずみには、歯周病の治療を受けることが必要です。歯周病の治療では、歯垢や歯石を除去し、歯茎の炎症や組織の破壊を止めることができます。また、毎日の歯茎のケアをすることも大切です。

4.まとめ

歯茎の黒ずみは、見た目の問題だけでなく、歯や歯茎の健康にも関係します。歯茎の黒ずみが気になる方は、歯科医院で相談しましょう。

 

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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