レントゲンとCTの違い
2025年6月5日
はじめに
「歯医者さんでレントゲンを撮ったけど、一体何が写っているんだろう?」
そう思ったことはありませんか?歯科医院では、虫歯や歯周病の診断、インプラント治療など、様々な場面でレントゲンやCT撮影が行われます。しかし、これらの画像診断について詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。「レントゲンとCTって何が違うの?」「レントゲンでどこまでわかるの?」など、疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
そこで今回は、歯科医院で行われるレントゲンとCTの違いについて、わかりやすく解説します。この記事を読めば、レントゲンとCTの役割や違い、それぞれのメリット・デメリットが理解でき、歯科治療に対する不安も解消されると思います。
目次
◯歯科医院における画像診断の重要性
◯レントゲンとCT、何が違う?
◆レントゲン
◆CT(歯科用CT)
◯歯科用CTのメリット・デメリット
◆メリット
◆デメリット
◯レントゲンとCT、どう使い分ける?
◆レントゲンが適しているケース
◆CTが適しているケース
◯レントゲンやCTの放射線被ばく量は?
◆放射線被ばく量の目安
◆放射線被ばく対策
◯歯科医院のレントゲンとCTを使い分けて
◆歯科医師とのコミュニケーションを大切に
◆疑問や不安は遠慮なく質問しましょう
◆自身の症状や既往歴を正確に伝えましょう
◆希望や要望を伝えましょう
◆検査結果を理解し、治療計画に積極的に参加
◆画像を見ながら説明を受ける
◆治療計画について質問する
◯まとめ
歯科医院における画像診断の重要性
歯科治療において、レントゲンやCTなどの画像診断は非常に重要な役割を果たします。なぜなら、これらの検査によって、肉眼では見えない歯や顎の骨の状態を詳細に把握できるからです。
例えば、虫歯の大きさや進行度、歯周病による骨の吸収、歯の根の先の病巣、親知らずの位置や形状、顎の骨の内部構造、神経や血管の位置など、様々な情報を得ることができます。これらの情報は、正確な診断や適切な治療計画の立案に不可欠です。
レントゲンとCT、何が違う?
よく歯科医院に行くと「レントゲンを撮りましょう」と「CTを撮りましょう」という言葉を聞くと思います。歯科医院で使用されるレントゲンとCTは、どちらもX線を使って口腔内の状態を画像化する検査ですが、その仕組みと得られる画像には大きな違いがあります。
レントゲン
レントゲンの特徴としては虫歯や歯周病、歯の根の状態など、大まかな診断に適しています。理由としてはX線を一方向から照射するため、平面的な画像が取得できるためです。また短時間で撮影でき、比較的安価とされております。ただし、立体的な構造や骨の内部構造の把握は苦手です。
CT(歯科用CT)
CT(歯科用CT)の特徴としては、インプラント治療や親知らずの抜歯など、より精密な診断や治療計画が必要な場合に使用します。理由としては、X線を多方向から照射し、立体的な(3D)画像を取得できるためです。それによりレントゲンよりも情報が多く、詳細な情報が得られます。ただし、レントゲンよりも撮影時間が長く、放射線量も多い傾向があります。
このように、レントゲンとCTはそれぞれ異なる特徴を持っています。どちらの検査を選択するかは、症状や治療計画によって歯科医師が判断します。
歯科用CTのメリット・デメリット
歯科用CTは、従来のレントゲンでは得られなかった多くの情報を提供してくれるため、歯科治療の精度を向上させる上で非常に有効なツールです。しかし、一方でデメリットも存在します。
歯科用CTのメリット
歯科用CTのメリットとしては下記の3つが挙げられます。
・立体的な画像で、歯や顎の骨の状態を詳細に把握できます。
・インプラント治療や親知らずの抜歯など、複雑な治療の精度を高められます。
・レントゲンでは見つけにくい病巣を発見できます。
歯科用CTのデメリット
歯科用CTのデメリットとしては下記の3つが挙げられます。
・レントゲンよりも放射線量が多いです。
・撮影時間が比較的長いです。
・レントゲンよりも費用が高いです。
歯科用CTのメリット・デメリットを理解した上で、適切な検査を選択することが大切です。
レントゲンとCT、どう使い分ける?
レントゲンとCTは、どちらも歯科医療に欠かせない画像診断装置ですが、それぞれの特性を活かして使い分けられています。
レントゲンが適しているケース
▶︎日常的な歯科検診
虫歯や歯周病のチェックなど、スクリーニング目的に使います。
▶︎お顔全体の診断
歯の根の炎症や親知らずの有無など、全体像の把握に使います。
▶︎経過観察
治療前後の比較や、治療の進行状況の確認に使います。
CTが適しているケース
CTが適しているケースを3つ紹介します。
▶︎精密な診断
これはインプラント治療や親知らずの抜歯など、手術を伴う治療に使います。
▶︎複雑な症例
これは顎関節症や骨折など、レントゲンでは判断が難しいケースに使います。
▶︎3D画像による詳細な分析
これは歯や骨の立体的な構造を把握する必要がある場合に使います。
つまり、レントゲンは「広く浅く」全体像を把握するのに適しており、CTは「狭く深く」詳細な情報を得るのに適していると言えます。
レントゲンやCTの放射線被ばく量は?
レントゲンやCTなどのX線検査で気になるのが、放射線被ばく量です。歯科用CTの放射線量は、医科用CTに比べるとかなり少ないですが、歯科用レントゲンよりは多い傾向があります。
放射線被ばく量の目安
歯科用デンタルレントゲン:0.01mSv程度
歯科用パノラマレントゲン:0.03mSv程度
歯科用CT:0.1mSv程度
※mSv(ミリシーベルト)は、放射線量の単位です。
これらの数値を見ると、歯科用CTの放射線量は、日常生活で自然に浴びる放射線量と比べても、ごくわずかであることがわかります。
放射線被ばく対策
歯科医院では、患者さんの被ばく量を最小限に抑えるために、以下のような対策を行っています。
・撮影範囲を最小限にしています。
・防護エプロンを着用しています。
・最新の低線量撮影装置を使用しています。
そのため、歯科用CTの放射線被ばく量を過度に心配する必要はありません。
歯科医院のレントゲンとCTを使い分けて
ここまでの情報を踏まえ、どのように考え、行動すればより良い歯科治療を受けられるのかをお伝えします。
歯科医師とのコミュニケーションを大切に
レントゲンとCTのどちらで検査をするのか、それは歯科医師が患者さんの症状や治療計画を考慮し、総合的に判断します。しかし、患者さん自身も検査に対する理解を深め、積極的に歯科医師とコミュニケーションを取ることが大切です。
具体的な質問は?
疑問や不安は遠慮なく質問しましょう。
下記に例を挙げておきます。
・なぜレントゲンやCTが必要なのか。
・検査によって何がわかるのか。
・放射線被ばくのリスクはどの程度か。
・費用はどのくらいかかるのか。
自身の症状や既往歴を正確に伝えましょう
・過去の歯科治療の経験。
・アレルギーの有無。
・妊娠の可能性。
希望や要望を伝えましょう
・検査に対する不安。
・費用に関する希望。
これらの情報を共有することで、歯科医師はより適切な検査方法を選択し、患者さんも安心して検査を受けることができます。
検査結果を理解し、治療計画に積極的に参加
レントゲンやCTの検査結果は、今後の治療計画を左右する重要な情報です。検査結果について、歯科医師から十分な説明を受け、内容を理解するように努めましょう。
画像を見ながら説明を受ける
・どこにどのような異常があるのか。
・どのような治療が必要なのか。
・治療の選択肢とそのメリット・デメリット。
治療計画について質問する
・治療期間や費用について質問する。
・治療のリスクや副作用について質問する。
・治療後のケアについて質問する。
検査結果と治療計画を理解することで、患者さんは主体的に治療に参加し、より良い治療結果を得ることができます。
まとめ
レントゲンとCTは、歯科医療において非常に重要な役割を担う画像診断装置です。それぞれの特徴を理解し、歯科医師と協力することで、より正確な診断と適切な治療を受けることができます。このお話を通して、レントゲンとCTに対する理解を深め、安心して歯科治療を受けていただければ幸いです。

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