ホワイトニングの薬剤 国内と海外で効果は違う?
2025年4月15日
【目次】
- ◯ホワイトニングの方法
- ◆ホームホワイトニング
- ◆オフィスホワイトニング
- ◯ホワイトニングの薬剤
- ◆ホワイトニングの薬剤
- ◆過酸化尿素とは
- ◯国内と海外の薬剤に違いはある?
- ◯まとめ
◯ホワイトニングの方法
すでにホワイトニングに興味がある方はご存知かと思いますが、念のためおさらいをしておきます。ホワイトニングは自宅で行う方法と歯科診療所で行う方法に大別されます。どちらにもメリットとデメリットがありますので、どちらが自分に合っているのかを確認してから行うようにしましょう。今回は特にホームホワイトニングについて焦点を当てていきます。
◆ホワイトニングの方法 ①ホームホワイトニング
ホームホワイトニングのメリットは
①自分の好きな時・場所で行える
②通院しなくて良い
③後戻りしにくい
デメリットは
①効果を得るまでに時間がかかる
②マウスピースを装着する必要がある
という点です。
ホームホワイトニングはなんと言っても自宅など好きな場所や時間で行えるという点がメリットです。マウスピースを使用するため、数回通院は必要ですがその後は通院せずに済みます。比較的低濃度の薬剤を使用するため効果を得るのに時間がかかりやすい点がデメリットといえます。
◆ホワイトニングの方法 ②オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングのメリット・デメリットはホームホワイトニングの逆になります。歯科診療所で1時間から2時間程度の時間を使って、ホワイトニングを行います。短期間で効果が得やすいですが、後戻りはホームホワイトニングと比較するとしやすいと言えます。
ホワイトニングに共通するデメリットは歯がしみるなどの不快症状が出る可能性がある点です。これについては個人差があるため、必ず出るものではありません。しかし、あまり無理をしてしまうと歯の神経が炎症を起こしてしまい、痛みの症状が出てしまいます。炎症がひどい場合には神経を取り除くことになってしまうので無理は禁物です。
◯ホワイトニングの薬剤
ホームホワイトニングはその簡便さから比較的多くの方が行うものです。しかし、効果が得られるまでに時間がかかることから、薬剤を個人の判断で変えてしまう方がいます。特に海外の薬剤を個人輸入または購入することにより、効果を早く得たいと思う方がいる様です。
◆ホワイトニングの薬剤
ホームホワイトニングに使用される薬剤は、日本国内で認可されている物は限られています。ホームホワイトニングに使用される薬剤は薬機法により低濃度の10%過酸化尿素が主流となっています。具体的なものを挙げると、『ティオンホーム』『ナイトホワイトエクセル』『ハイライトシェードアップ』『オパールエッセンス』などです。最近になって『アンジェラス ホーム』など16%の濃度の薬剤も認可されるようになりました。
◆過酸化尿素とは
ところで、ホームホワイトニングで使用される過酸化尿素とはどのような物でしょうか。ホワイトニングは行う方法で使用する薬剤が異なります。オフィスホワイトニングでは高濃度の過酸化水素を使用しますが、過酸化尿素はホームホワイトニングで使用します。どちらもともに漂白作用がありますが、持続時間が異なります。過酸化水素は強い漂白作用がありますが、持続時間が短いです。一方で過酸化尿素は少しずつ過酸化水素を生成するため緩やかな漂白作用があります。徐々に浸透するため、自然な白さを得やすいとも言えます。
◯国内と海外の薬剤に違いはある?
基本的に海外のものは国内未承認のものがほとんどです。海外製品は薬剤の濃度が高いことが一般的です。濃度の違いは非常に大きな点です。ホワイトニングの薬剤を個人で購入する方は、濃度が高いから効果が出やすいだろうと思われているのだと思います。もちろん濃度が高ければ白くする効果は得られやすいでしょう。しかし、私たち日本人と欧米人では基本的な歯の構造は同じですが、歯のエナメル質や歯肉の厚みなどが異なります。同じように薬剤を使用しても効果が得られるのではなく、歯がしみる等の不快症状が多く出る可能性が高いのです。また、基本的には徐々に白くさせて、自然な白さを得るようにするのがホームホワイトニングです。短期間で行う場合には、ホームホワイトニングではなくオフィスホワイトニングをする方が目的に合うかもしれません。安易に海外製品に手を出すのはやめましょう。
◯まとめ
今回はホームホワイトニングに焦点をあてて説明しました。ホームホワイトニングは徐々に時間をかけることによって、自然な白さを得るものです。高濃度の薬剤を使用して行うことが正しい方法とは言えません。短期間で白さを得たい場合にはオフィスホワイトニングを行うか、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用することも検討します。どちらにしても使用する薬剤は使用によってしみるなど歯に不快症状を起こすことがあります。海外の製品は濃度が高く効果を得られる可能性はありますが、使用による弊害が起こる可能性が高いとも言えます。個人で海外製品に手を出して後悔しないように注意しましょう。