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最新の型取り 口腔内スキャナーについて

2025年3月30日

目次

  • ◯口腔内スキャナーとは
  • ◯型取りってどうしてするの?
    •  ◆歯の模型を作ることができる
    •  ◆被せ物を作ることができる
    •  ◆マウスピースを作ることができる
  • ◯従来の型取りと比較したメリット
    •  ◆嘔吐反射の心配がない
    •  ◆モニター上にリアルタイムで3D画像にできる
    •  ◆術者によって差が出ない
    •  ◆矯正治療やインプラント治療の治療計画を立てやすい
  • ◯何に応用できるか
    •  ◆矯正治療
    •  ◆インプラント治療
  • ◯口腔内スキャナ―の疑問
    •  ◆口腔内スキャナ―は体に無害ですか?
    •  ◆口腔内スキャナ―での型取りは時間がかかりますか?
    •  ◆画像データはもらえますか
    •  ◆口腔内スキャナ―は保険外ですか?
  • ◯まとめ

口腔内スキャナーとは

スキャンとはデジタルデータとしてコンピューター上に取り込むことを言います。
口腔内スキャナーとはその名の通りお口の中をスキャンし3D画像データにすることができる機械です。
3Dデータなので上下左右どこからでも、360度どこからでも見ることが可能です。

現在でも多くの歯科医院で用いられている従来の型取りは、印象材と呼ばれるドロドロしたゴムのようなものを型に入れて、それを歯に実際に押し当てるという方法が取られています。
そして、その型に石膏を流し込んで模型を作ることで口腔内を再現しています。

しかし、口腔内スキャナーでは型取りの必要がなくペン型の口腔内スキャナーで口腔内の写真を撮ればモニター上にデータとして口の中を再現することができます。

デジタル化技術の普及によって患者さんに負担なく治療ができるようになりました。

型取りってどうしてするの?

型取りを歯科専門用語で「印象」と言います。
治療計画を立てたり、何かを作る場合は印象を採る必要があります。

以下に型取りが必要な例をご紹介します。

◆歯の模型を作ることができる

歯の模型は治療計画を立てる上で必ず必要なものです。歯並びや歯の形、位置などを確認します。

◆被せ物を作ることができる

虫歯を削った後は被せ物などの補綴物を作ります。この補綴物を作るために型取りをする必要があります。

◆マウスピースを作ることができる

歯列に沿ったマウスピースを作ることができます。

従来の型取りと比較したメリット

口腔内スキャナーの従来の型取りと比較したメリットをご紹介します。

◆嘔吐反射の心配がない

型取りはオエっとなるから嫌だ、苦手だと思ったことがある方は多いのではないでしょうか。

従来の型取りはドロドロとしたゴムのような印象材を使うので、喉の方に流れ嘔吐反射が起こり不快に感じることがよくあったかと思います。

しかし口腔内スキャナーでの型取りは印象材が必要ありません。小さなペン型のカメラで口腔内の写真を撮るだけなので、大きな口を開ける必要もなければ不快に感じることもありません。しかも短時間で終わります。

嘔吐反射の不安がある方にはおすすめの型取りです。

◆モニター上にリアルタイムで3D画像にできる

従来の型取りは型取りをしたあと石膏を流し込み、それが固まって模型になるまで時間がかかりましたが、口腔内スキャナーでは写真を撮るとすぐにモニター上に3D画像データとして表すことができます。

◆術者によって差が出ない

従来の型取りはある程度テクニックが必要で型取りを取った人によって精度にバラつきがありましたが、口腔内スキャナーは口腔内で写真を撮るだけで画像データを作ることができるので誰が行っても精度は均一です。

◆矯正治療やインプラント治療の治療計画を立てやすい

デジタル化されているので矯正治療やインプラント治療での最終的な歯並びをコンピュータ上でシミュレーションすることができます。

何に応用できるか

画像データは他の治療にも併用することができます。

◆矯正治療

例えば矯正治療では、口腔内スキャナーとマウスピース矯正の相性が良いため併用されています。
口腔内スキャナーで画像データを作り矯正治療のシミュレーションを行い、そのシミュレーション通りに歯を動かすマウスピースを作製する、というような方法が取られています。

◆インプラント治療

口腔内スキャナーのデータとCTの画像データを組み合わせることで3D画像で正確にシミュレーションできるようになりました。
また、インプラントを正確な位置に埋入するためのサージカルガイドの作製やインプラントの上部構造である人工歯の作製にも口腔内スキャナーが活躍します。

口腔内スキャナ―の疑問

口腔内スキャナ―についてよく聞かれる質問をまとめました。参考にしてください。

◆口腔内スキャナ―は体に無害ですか?

はい。口腔内スキャナ―はカメラ撮影と同じなので体に何の影響も及ぼしません。レントゲンやCTのようにX線を使うこともないので無害です。

◆口腔内スキャナ―での型取りは時間がかかりますか?

いいえ。1~3分くらいで全ての歯の写真を撮り終えます。
今までの型取りですと、型取りをしてから石膏を流し込み、そこから模型を作るのですがその手間がなくなりモニター上に3D画像データとして映せリアルタイムで見ることができます。

◆画像データはもらえますか?

スマホと連動している口腔内スキャナ―もあり、その場合は画像データを共有することができます。
しかし口腔内スキャナ―のメーカーにもよりますので歯科医院でご相談ください。

◆口腔内スキャナ―は保険外ですか?

保険内で行える治療もあります。CAD/CAMを使ったインレーの型取りの場合保険内で行えます。
しかし、ほとんどは保険外なので自費診療となることが多いです。

まとめ

デジタル技術の進歩はめざましく、歯科治療も例外ではありません。デジタル化することで患者さんの負担を減らし、効率よく治療することが可能な時代になりました。
口腔内スキャナ―は、苦手な方が多かった従来の型取りの不快感を取り去り、短時間での快適な型取りを可能にした画期的な技術です。
嘔吐反射で型取りを不快に感じる方は口腔内スキャナ―を導入している歯科医院で治療を受けることがおすすめです。

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