必見!!子供への最高のプレゼント~いつまでもキレイな歯をわが子へ~
2025年4月15日
近年、皆さんのお口の健康への関心は高まっています。
最近になって、政府も国民皆歯科健診を行うことを検討しているように、お口の健康は全身の健康と深く関連しています。
過去の報告では、高齢になっても、残っている歯の本数が多ければ多いほど健康度が高いとする報告が数多くなされています。このため、生涯自分の歯を守り続けるということが大切です。
皆さんの健康意識の高まりから、「予防」に対して強い関心がある方も多いのではないでしょうか。予防歯科は最も手軽に、自分でできる健康増進法です。予防歯科を習慣づけるには、子供のころから、習慣にしておくことが重要です。実は予防歯科の習慣を子供にプレゼントすることは、お父さんお母さんからの最高のプレゼントになります。
今回は、子供の予防歯科に着目して、今からできる子供への健康な成長というプレゼントを解説したいと思います。
目次
- ①子どもの予防歯科の必要性
- ◆お子さんの気をつけるべき病気
- ◆なぜ予防が必要なの?
- ◆何歳から始めればいいの?
- ②子供への予防処置
- ◆定期的な歯科受診
- ◆フッ素
- ◆シーラント
- ③まとめ
子どもの予防歯科の必要性
予防歯科には大きく2つの側面があります。一つ目が、「病気になることを未然に防ぐこと」、二つ目が「病気の進行を防ぐこと」です。予防歯科ではこの2つのいずれも達成可能です。しかも、手軽に行うことができるという利点があります。ではなぜ、子供に対して予防歯科が必要なのでしょうか。まずはここから理解を深めていきましょう。
◆子どもがかかりやすいお口の病気
子どもがかかりやすいお口の病気と聞いて何をイメージするでしょうか。多くの方は「虫歯」をイメージすると思います。それは正解です。虫歯は子供の時になりやすいとされています。しかし、子供のころは虫歯だけに気を付けなければならないわけではありません。「歯肉炎」という歯茎の炎症にも気を付けなければなりません。歯肉炎は「歯周病」の一つです。歯周病と聞くと大人の病気というイメージがあると思いますが、子供もなることがあります。
つまり、子供がかかりやすいお口の病気は「虫歯」と「歯肉炎」です。この二つの病気は歯を失う原因にもなりうるので特に注意が必要です。
◆なぜ子供の予防歯科が大切か
子供のころからの予防歯科はなぜ必要なのでしょうか。それは、習慣を身につけることがとても大切だからです。「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、子供のころについた習慣は大人になってからも変わらないことがほとんどです。
だからこそ、子供のころから、病気にならないようにすること、病気になってもすぐに対応することを習慣にすることで、自分自身で健康を高めていくという姿勢を身につけることができます。この「習慣化」こそが、子供のころからの予防歯科が大切なたった一つの理由です。
もちろん、子供は自分で歯医者さんに行くことはできないので、お父さん、お母さんたちが歯医者さんに積極的に一緒に行くことで、「習慣化」を手助けしてあげることが大切です。
◆子どもの歯科健診、何歳から必要?
それでは、子供の予防処置は何歳から必要なのでしょうか?その答えは「生まれた時から」というのが正解です。歯が生えていなくてもお口の中には他の問題を抱えていることがあります。詳細は述べませんが、歯が生える前から、お子さんのお口の中に関心を持っておくということが最も重要です。
お父さん、お母さん、子供たちへの予防歯科がなぜ大切なのか分かっていただけたでしょうか。小さいころからの習慣は、子供たちが大人になってからも健康でいられるという最高のプレゼントの第一歩です。ぜひぜひ最高のプレゼントをしてみませんか?
子供への予防処置
子供に対する予防処置には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。また、どのような効果があるのでしょう。次は、この内容を理解していきましょう。これを知れば、予防処置がいかに効果的なのか分かり、ぜひ子供にやってあげたいと思う人もいるかもしれません。具体的に見てみましょう。
◆定期的な歯科健診
最も基本的なことが「定期的な歯医者さんの受診」です。歯医者さんを定期的に受診することで、歯医者さんの雰囲気になれることができます。あるいは、楽しい場所と思ってくれるかもしれません。また、それだけでなく、歯磨き指導を適切に受けることができます。先ほど述べた子供がなりやすいお口の病気はどちらも「お口の中のばい菌」が原因です。ばい菌を少なくするには、歯磨きが最も大切なことです。最適な歯磨き指導を受けることで、より効果的におうちでの歯磨きを行うことができるようになります。さらに、病気を早期発見することで、それ以上悪い状態になることを防ぐこともできます。このように、定期的な歯医者さんの受診にはとても多くのメリットがあります。
◆フッ素の使用
フッ素は実は色々な食品に含まれています。虫歯は歯が溶けてしまう病気ですが、フッ素には歯をもとに戻す働きを促す効果があります。それに加え、歯の内部に取り込まれ、虫歯になりにくい歯を作ってくれる働きがあります。フッ素は毒性があるという内容の話もありますが、歯医者さんが使っているお薬や市販されているフッ素入りの歯ブラシでは、普通に使用している場合、健康に悪影響を及ぼすことはありません。なので、フッ素を使わない理由はほとんどないです。
◆シーラント
3つ目がシーラントです。シーラントは複雑な溝をプラスチックの樹脂で埋めてしまい、歯ブラシが届きにくい所をなくして、汚れがたまりにくくなるようにしてくれるものです。子供のころの歯は、生えたばかりで十分に硬さが成熟していなく、溝も複雑な傾向があります。加えて、自身での歯磨きも不十分になりやすいため、シーラントは非常に有効な虫歯の予防法です。特に6歳臼歯は最初に生えてくる大人の歯ですが、これは、生涯使わなければならない歯です。この6歳臼歯は大人になってから失う確率が最も高い歯で、その原因は虫歯がほとんどです。6歳臼歯が生えてすぐにシーラントをすることは大切な大人の歯を守るために有効な手段です。
具体的にできる予防処置をいくつか見てきました。歯を失う原因となる病気はほとんどがばい菌感染が原因です。ばい菌が増えないようにするには家での歯磨きが最も大切ですが、より効果的に家での歯磨きを行うのにも定期的な歯医者さんの受診で最適な指導を受けることが重要です。だから、最初に述べた定期的な受診は最も大切な予防処置と言えるでしょう。今回挙げた3つの処置はすべて保険が適応されるため、自己負担額はそこまで大きくありません。それで、お子さんたちにきれいな歯、一生使える歯、健康な成長をプレゼントできると思うと、その価値はプライスレスではないでしょうか。
まとめ
今回は子供の予防処置に着目して、必要性や具体的な方法を解説しました。これらは何も難しいことはありません。それに加え、効果も絶大です。歯は一度治療をしたり、抜いたりすると二度ともとに戻ることはありません。大切なことは、病気にならないこと、病気になっても、取り返しがつかなくなる前に治療をすることです。保護者の方の小さな行動が、お子さんの健康に大きく影響を及ぼします。これを機に、歯医者さんにいって、一緒にお子さんに最高のプレゼントを送りませんか?