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フィステルって何?原因や治療法を知ろう

2024年5月31日

あなたは歯ぐきにニキビのようなできものができたという経験はありませんか?

お口の中のできものにはいくつか種類がありますが、「フィステル」は比較的多くみられるできものです。

口内炎は放っておいてもなおりますが、フィステルは放置することでどんどん悪化していくので注意しなければなりません。

今回はこのフィステルについて説明していきます。

 

目次
◯フィステルとは?
 ◆症状
 ◆似た疾患
◯原因
 ◆神経が死んで細菌感染している場合
 ◆根が再び細菌に感染してしまった場合
 ◆治療のときに根の部分に穴があいた場合
 ◆歯が割れている場合
◯治療
 ◆歯の根の治療
 ◆外科的な手術
 ◆抜歯
◯まとめ

フィステルとは?

「フィステル」とはドイツ語で、日本語では「瘻孔」(ろうこう)という意味です。フィステルとは、歯ぐきの部分に膿がたまっている状態です。膿がたまると膿の袋ができ、その袋が破けると、歯ぐきに膿の出口ができます。これがフィステルです。

症状

フィステルは自然には治りませんが、痛みがおさまることがあります。歯ぐきに膿が溜まって膿の袋ができているときは、内圧が上がって痛みが出てきます。その膿の袋が破れて膿の出口ができると、痛みがなくなることが多いです。これは膿がたまって上がっていた内圧が解放されたことによって痛みがなくなっただけで、治ったわけではありません。そのまま放置しておくと悪化してしまいます。

似た疾患

フィステルに似たものとしては、口内炎や口腔がんがあります。
口内炎は1週間ほどヒリヒリとした痛みがあり、食事がしにくくなったり歯が当たると痛かったりなど生活に不便を生じますが、自然に治るものです。
口腔がんは口内炎とちがい、痛みをあまり伴わないものが多いです。また自然に治らないので、2週間以上続くできものができたら念のため歯科医院へ行ったほうが良いかもしれません。
歯周病による膿もフィステルと似た様子が現れることがあります。それぞれの病気で対応方法が異なりますので、自分で判断せずに専門家に相談しましょう。
口の中にできものができたら歯科医院へ行って診断してもらうのが良いです。

原因

フィステルができてしまう理由として、さまざまな原因があります。

神経が死んで細菌感染している場合

虫歯が進行すると、神経まで感染が広がってしまい、神経が死んでしまうことが多いです。また、怪我による外傷でも神経が死んでしまうことがあります。神経が死んでしまうと炎症を起こすので、何もしていなくても激しい痛みを伴います。痛み止めを飲んだだけで治療しなかったり、そのまま放置してしまうと、根の先から膿が排出されフィステルが形成されます。

根が再び細菌に感染してしまった場合

過去に根の治療をしたことがある歯が、もう一度感染してしまうことがあります。細菌が入り込むスペースが残っていたり、感染物質を取り切れていなかったりなど、根の治療がきちんと行われていない時にも発生します。しかし、きちんと治療が行われていたとしても根の治療の再発率は約70%とも言われており、過去に根の治療をしたことがある人には誰でも起こりうるのです。

治療のときに根の部分に穴があいた場合

根の治療の際に、処置中に穴が空いてしまうことがあります。そのようなときは時間が経つにつれて穴から細菌が入り込み、感染し、膿が作られ、フィステルが形成されます。

歯が割れている場合

神経の治療は、死んだ神経をとって、細菌が入らないように神経の代わりになる材料をつめていきます。神経を取ると歯に栄養が供給されなくなるため、神経がある歯に比べてもろく、壊れやすくなってしまいます。そのため歯ぎしりや食いしばりなどで大きな力がかかると、歯の根にヒビが入ったり、割れたりしやすくなります。割れてしまうとそこから細菌が侵入し、膿が排出されるようになり、フィステルが形成されます。

 

治療

フィステルは、形成されたまま放っておいても自然に治ることはありません。必ず治療することが必要になります。また、フィステルはレントゲン写真を撮ることによって原因が分かり、治療方法を決定します。歯科医院を受診するタイミングが遅くなると、自分の歯を残せる可能性も低くなってしまうので、不安なときはすぐ歯科医院へ行って相談しましょう。

歯の根の治療

フィステルが形成されている歯の根は細菌感染しているため、根の感染物質を綺麗に取り除き、炎症を治めます。ここで大切なのは再び感染させないことです。無菌的な環境で治療することが必須になります。

外科的な治療

上記の歯の根の治療をしても改善されない場合は、外科的な手術をおこないます。歯根端切除術といって、歯の根の方に穴を開けて、根元側から治療をおこないます。手術といっても局所麻酔だけで、日帰りで帰れるくらいの治療になります。
また適応は限られてきますが、意図的再植術をおこなう方法もあります。これは歯を一度抜いてから、口の外で処置したあとに、治した歯を植え直す治療です。

抜歯

フィステルの原因が歯が割れていることだったり、何度治療しても改善されない場合は、抜歯しなければなりません。

まとめ

いかがでしたか。フィステルは放って置くと悪化してしまいます。鑑別疾患も多くあり、すぐに対処しなければならないものもありますので、歯にできものができた場合は歯科医院を受診するようにしましょう。

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