矯正歯科って必要?~メリットとデメリットについて詳しく解説!
2025年2月28日
皆さんこんにちは!こんばんは!
「矯正治療を受けたいな」と考えている方はいらっしゃいますか?また、「矯正治療をすすめられたけど、本当に必要なの?」と感じている方に朗報です!今回は、矯正治療によってもたらされる様々な恩恵について詳しく解説します。
近年、見た目の追求だけでなく、歯周疾患のコントロールや歯に加わる咬合力のコントロールのために矯正治療は見直されてきています。歯科医院でも、歯周病をマネジメントするために矯正治療をすすめられたという方がいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事を読んでぜひ今後の治療の参考にしてみてください。
◯目次
- ①不正咬合についてのおさらい
- ◆不正咬合の種類
- ◆不正咬合によってもたらされる弊害
- ②矯正治療の必要性
- ◆矯正治療のメリット
- ◆矯正治療のデメリット
- ③いつから始めるべき?
- ④まとめ
◯不正咬合についておさらい
まずは不正咬合について簡単におさらいしてみましょう。不正咬合とは歯並びの異常や顎の骨の不調和によって生じるかみ合わせの不具合を指します。
◆不正咬合の種類
不正咬合には様々な種類があります。例えば歯並びがガタガタになっている「叢生」、歯が倒れている「傾斜」、歯が回転している「捻転」などです。それ以外に顎の骨の異常として下顎が突出している「下顎前突症」や上顎が出ている「上顎前突症」などです。このような不正咬合は見た目の問題以外に、お口の中の健康に様々な悪影響を及ぼすことが分かっています。
◆不正咬合によってもたらされる弊害
- 見た目が悪い
- ものがうまく噛めない
- ホームケアが難しくなり、歯周病や虫歯になりやすい
- しゃべりにくい
見た目はもちろんですが、お口本来の「食べる」「話す」といった機能が十分に発揮できなくなります。それ以外に、お掃除が行き届かないことによる虫歯や歯周病は将来的に歯を失ってしまうこともあり得ます。
今見てきたように、不正咬合は将来的に、歯を失ってしまうリスクを増加させてしまうことがあります。歯を守ることがお仕事の歯科医院のスタッフはこれらのリスクを見こして患者様に矯正治療をオススメします。
◯矯正治療の必要性
矯正治療は見た目の改善だけでなく、将来歯を守るうえでとても有効な治療法の一つです。そんな矯正治療のメリットとデメリットを見ていきましょう。
◆矯正治療のメリット
- きれいな歯並びを手に入れることができる
皆さんが最もイメージしやすいですね。きれいな歯並びを手に入れることで審美性の向上が図れます。 - 正しい歯列によって口腔内の機能咬合が図れる
かみ合わせがしっかりと緊密になるため、噛む能力の向上が図れたり、正しい歯並びになるため、発音がしやすくなったりします。 - 清掃性が向上する
ガタガタの歯並びと違い、歯に適切な接触があるため、ホームケアがしやすい状態となる。また、歯間ブラシや糸ようじが通しやすくなります。 - 歯に負担がかかることを防げる
緊密なかみ合わせが得られることで、特定の歯にだけ負担が強くかかる状態を取ることができます。 - 治療の幅が広がる
矯正治療を取り入れることで、特に欠損部分にインプラントの埋入が可能になったり、適切な形態のブリッジを作成することができるようになったりと治療のオプションが広がる可能性が期待できます。
◆矯正治療のデメリット
- ほとんどが自費診療のため、高額である
ほとんどの場合、矯正治療は自費診療になります。したがって、すべての医療費を患者さんに負担していただかないといけなくなります。そのため、50万円くらいと高額です。 - 治療期間が年単位のため、長い経過がかかる
歯を長い期間動かすため、年単位の長期経過が必要です。また、その間も装置の調整や口腔内の状態の確認など、たびたび歯科医院を受診する必要があります。歯の移動が完了した後も、後戻りを防止するために1〜2年間ほどの保定が必要になります。つまり、完全に治療が終了するためには3〜4年ほどの長期経過が必要です。 - 抜歯が必要になることがある
歯を綺麗に並べようとしたときに、歯の大きさと顎の大きさの不調和が生じ、スぺース不足が生じる場合があります。このような場合、健康な歯を抜歯して、歯の本数を減らすことで、スペースを作ってあげる必要があります。 - 装置を付けている間は食事がしにくい
装置をつけている間は歯が日に日に動いていきます。このため、一時的に噛み合わせが合わずに、食べ物が食べにくくなることがあります。また、硬いものを食べると装置が外れてしまうことがあり、装置が外れると歯科医院を受診しなければなりません。 - 口内炎ができやすくなる
金属のワイヤーの端の部分や、マウスピースの端の部分が尖っていたり、粘膜に当たっている状態がつづいたりすると口内炎が頻発します。 - 装置の周りの清掃性が悪くなりやすい
矯正装置の周りは汚れがつきやすく、複雑な構造をしているため、清掃が難しいです。このため、虫歯のリスクが高まったり、歯周病が進行しやすくなったりと、日々のホームケアだけでなく、定期的な歯科受診により、専門的な口腔清掃を行うことが重要です。
◯いつから始めるべき?
矯正治療は何歳から始めればいいのでしょう。そんな疑問を持っている人も少なくないと思います。「中学生くらいから始めるのが一般的じゃない?」と思われている方もいらっしゃると思いますが、そんなことはありません。不正咬合や歯並びは小さい時から生じますし、小さい時の口呼吸やベロ遊びなどの悪習癖によって将来の不正咬合の原因となるからです。
このように矯正治療はどのような年齢の人に対しても対象となり得ます。遅いことも早いこともありません。矯正治療に興味がある方はぜひご相談ください。
◯まとめ
今回は矯正治療の必要性について解説しました。矯正治療は自費診療であり、高額な治療費が必要になります。しかし、見た目以外にお口の健康を維持するには欠かせない治療でもあります。気になる方はぜひ一度ご相談ください。