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口呼吸はどうしてダメなの?

2025年2月15日

あなたは普段、鼻で呼吸していますか?それとも口で呼吸していますか?
そんなこと、意識すらしたことがないという方も多いのではないでしょうか。

最近では、マスクを常に着けているせいで自分の口元を見る機会が減り、気づいたらほうれい線ができていた、なんてこともあるかもしれません。マスク生活によって、呼吸に抵抗があり、口呼吸になっている方が増えていると言われています。

そもそも、コロナ前の統計でも、日本人の7割(子どもでは8割)が口呼吸をしていると言われています。現代人に多くなっている口呼吸は、私たちの身体にどのような影響があるのでしょうか?

◯現代人は口呼吸が増えている

実は、呼吸は本来、鼻で行うのがメインです。

口呼吸は本来の人間の機能ではない補助的な役割を担っています。マラソンなど激しい運動の後は、みなさん口呼吸になりますよね。口呼吸は、身体が酸欠状態になって鼻呼吸では酸素が足りないときに急いで大量の酸素を吸収するための仕組みです。

現代人は、PCやスマホの操作によって下を向くことが増えたため、鼻呼吸の空気の通り道が狭くなり、楽に呼吸できる口呼吸を行ってしまいます。口からの方が鼻よりも大量の酸素を取り込めるのに、なぜ口呼吸はよくないと言われているのでしょうか?

◯口呼吸のデメリット

口呼吸がよくないと言われているのは以下の理由からです。

◆歯並びが悪くなる

口呼吸によって口が開いたままになると唇の筋力が弱くなります。

歯並びは、唇や頬の筋力によって外側から押され、舌の力によって内側から押されて中間の位置に並んでいます。唇の力が弱くなると、内側からの力が強くなり、歯並びは外側に出てしまいます。

慢性的に唇の力が弱いと、出っ歯や受け口といった不正咬合になってしまいます。特に骨格の成長期にあるお子さまは、影響が出やすいと言われています。

◆虫歯や歯周病になりやすくなる

口呼吸が続くと、口の中が乾燥してしまいます。

鼻詰まりの時に口が乾いてしまうのを経験した方は多いのではないでしょうか。口が乾燥してしまうと、本来なら唾液によって流されていた虫歯や歯周病の原因となるばい菌が流されずに歯や歯ぐきに停滞してしまいます。

本来なら、ばい菌によって歯の表面が溶かされても唾液の緩衝作用によってpHが元に戻り、歯の表面の再石灰化が行われるため、歯の防御反応が働きます。口呼吸によって、唾液の量が低下すると、ばい菌の作用が止められず、虫歯や歯周病の進行につながります。

◆風邪などのウイルスに感染しやすくなる

鼻呼吸の場合には、鼻毛や鼻の粘膜が空気中の小さなゴミやウイルスを吸着してくれるので、空気がのどを通るときにはある程度きれいな状態になっています。

しかし、口から直接外気がのどに入ってくると、空気中のゴミやウイルスは浄化されず、のどの粘膜に感染しやすくなってしまいます。

◯鼻呼吸に自力でなる方法

以上のように口呼吸にはデメリットばかりです。では、鼻呼吸にするにはどうしたらいいのでしょうか。

鼻呼吸に戻すポイントは、まずは意識です。勉強している時やテレビを見ている時にお口が開いていないかチェックしてみましょう。意識してみることによって習慣が変化します。また、口唇の筋トレをするのもオススメです。

お口を大きく動かす体操をして、口唇の筋力アップを目指しましょう。

◯まとめ

いかがだったでしょうか?口呼吸にいいことはありません。ぜひ、気づいた日から鼻呼吸を意識して歯並び改善、免疫力アップを目指しましょう。

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