赤ちゃんの初めての歯が生えたら、何をするべき?
2024年12月4日
赤ちゃんがすくすく育つと、お口の中に小さな乳歯が出てきます。将来、綺麗で丈夫な歯に育てる為に、最初に生えてくる歯のお手入れが大事です。乳歯がいつ頃から生えてくるか、生えてくる前、生えてきてから何をするべきか?今回は、「初めての歯が生えてきたら、何をするべきか?」について、お話させて頂きます。是非、参考にして下さい。
|目次
- ◯赤ちゃんの初めての歯は、生後6ヶ月ごろから生え始めます
- ◆歯が生える順番
- ◆歯が生える前のお口のケア
- ◆歯が生え始めたら
- ◆一日の生活の中での歯磨きのタイミング
- ◯歯磨き時の注意・工夫
- ◆⑴生後6ヶ月~1歳頃
- ◆⑵1歳~2歳頃
- ◆⑶2歳~3歳頃
- ◯まとめ
|赤ちゃんの初めての歯は、生後6ヶ月ごろから生え始めます
赤ちゃんの初めての歯は、生後6ヶ月ごろから生え始めます。これは平均的な目安であり、個人差があります。赤ちゃんの歯の生え方は、遺伝的な要因や栄養状態などによって影響されます。
◆歯が生える順番
赤ちゃんの歯が生える順番は、だいたい以下のようになります。
- 前歯:生後6~10ヶ月ごろに下の前歯が生え始め、その後に上の前歯が生えます。
- 犬歯:生後16~20ヶ月ごろに上の犬歯が生え始め、その後に下の犬歯が生えます。
- 小臼歯:生後12~16ヶ月ごろに下の小臼歯が生え始め、その後に上の小臼歯が生えます。
- 大臼歯:生後20~30ヶ月ごろに上の大臼歯が生え始め、その後に下の大臼歯が生えます。
◆歯が生える前のお口のケア
歯が生える前から、お口の中を拭いてあげる習慣をつけることが大切です。これは、赤ちゃんにお口のケアの気持ちよさを覚えてもらうためにも有効です。
お口の中を拭く時は、ガーゼや滅菌シートをぬるま湯で湿らせて、人差し指に巻き付け、歯茎や舌の表面をそっと拭きます。お口の中を拭く回数は、1日に2~3回程度が目安です。
◆歯が生え始めたら
歯が生え始めたら、歯磨きを始めることがおすすめです。歯磨きは、赤ちゃんの歯を虫歯や歯周病から守るだけでなく、歯並びや噛み合わせの発達にも重要な役割を果たします。
◆一日の生活の中での歯磨きのタイミング
歯磨きのタイミングは、食事の後や寝る前がおすすめです。特に、夜寝る前やお昼寝前は忘れずにケアしてあげましょう。赤ちゃんが眠っている間は唾液が少なく、虫歯菌が活動的になるので、虫歯になりやすいからです。
歯磨きの回数の目安は、1日に5~6回程度です。
|歯磨き時の注意・工夫
赤ちゃんの歯磨きは、赤ちゃんのお口がよく見えるように、ママやパパが安定した姿勢で行うことが大切です。赤ちゃんの歯磨きは、赤ちゃんの年齢や成長に合わせて、以下のように変えていきましょう。
⑴生後6ヶ月~1歳頃
この時期は、赤ちゃんの歯が生え始めるころです。歯磨きの姿勢は、赤ちゃんをひざに寝かせて、仰向けにするのがおすすめです 。この姿勢は、赤ちゃんのお口がよく見えるだけでなく、赤ちゃんの首や背中を支えることができます。また、赤ちゃんが動いたり暴れたりしても、安全に歯磨きができます 。歯磨きの方法は、以下のように行います。
- STEP1:ガーゼや滅菌シートをぬるま湯で湿らせて、人差し指に巻き付けます。
- STEP2:片手で赤ちゃんの頭を支えて、もう片手で人差し指で歯ぐきや舌の表面をそっと拭きます。
- STEP3:歯磨きが終わったら、赤ちゃんのお口を拭いてあげましょう。
歯が生え始めたら、赤ちゃん用の歯ブラシで磨いてあげるのが理想ですが、前歯は平らなので、ガーゼなどで歯の表面をこするように汚れを落とすのでも十分です 。歯ブラシを使う場合は、ヘッドが小さくて柔らかい毛のものを選びましょう 。歯ブラシの先端だけを使って、細かく振動させるように動かします 。力を入れすぎないように注意してください。
⑵1歳~2歳頃
この時期は、赤ちゃんの歯がほぼ生えそろうころです。歯磨きの姿勢は、赤ちゃんをひざに寝かせて、仰向けにするのを続けるか、あるいは、正座やあぐらで座ったママのひざに、子どもの頭を乗せて仰向けにするのがおすすめです 。この姿勢は、赤ちゃんのお口がよく見えるだけでなく、赤ちゃんと目が合ってコミュニケーションがとりやすいです 。歯磨きの方法は、以下のように行います。
- STEP1:赤ちゃん用の歯ブラシと歯磨き粉を用意します 。歯磨き粉は、必要に応じて使いましょう 。歯磨き粉は飲み込むと体に悪影響を及ぼす可能性があるので、赤ちゃんがうがいができるようになるまでは、無添加や低フッ素のものを選びましょう 。歯磨き粉の量は、米粒ほどで十分です 。
- STEP2:片手で赤ちゃんの頭を支えて、もう片手で歯ブラシを持ちます 。
- STEP3:歯ブラシの先端だけを使って、細かく振動させるように動かします 。力を入れすぎないように注意してください。
- STEP4:終わったら、赤ちゃんのお口を拭いてあげましょう。
⑶2歳~3歳頃
この時期は、赤ちゃんの歯がすべて生えそろい、永久歯に生え変わる準備が始まるころです。歯磨きの姿勢は、正座やあぐらで座ったママのひざに、子どもの頭を乗せて仰向けにするのを続けるか、あるいは、子どもが自分で立って、ママやパパが後ろから抱きかかえるようにするのがおすすめです 。この姿勢は、子どものお口がよく見えるだけでなく、子どもが自分で歯磨きをしたいという気持ちを尊重できます 。歯磨きの方法は、以下のように行います。
- STEP1:歯磨き粉、子どもが自分で持つ歯ブラシと、ママやパパが仕上げ磨き用に使う歯ブラシを別々に用意しましょう 。子どもが自分で歯磨きをしたいという気持ちは大事なので、歯ブラシを与えてあげても構いません 。ただし、きれいには磨けないので、仕上げ磨きは必ずしてあげましょう 。
- STEP2:子どもが自分で歯磨きをするときは、ママやパパがついていて、目を離さないようにしましょう 。歯ブラシでのどを突く事故が起きないように注意してください 。
- STEP3:仕上げ磨きのときは、歯ブラシの先端だけを使って、細かく振動させるように動かします 。力を入れすぎないように注意してください 。
- STEP4:終わったら、子どもにうがいをさせてあげましょう。
歯科検診
赤ちゃんの歯科検診は、歯が生え始める生後6カ月くらいから始めることがおすすめです。歯が生え始めると、虫歯のリスクが高まりますので、定期的に歯科医に診てもらうことが大切です。歯科検診では、歯や歯茎の状態、歯並びや噛み合わせの発達、口内環境などをチェックしてもらえます。また、フッ素塗布やシーラントなどの虫歯予防対策も受けることができます。
歯科検診の頻度は、個人差がありますが、一般的には3カ月から半年に1回程度が目安です。自治体によっては、1歳6カ月児健診や3歳児健診などの無料の歯科健診も行っていますので、ぜひ利用してみてください。歯科検診は、赤ちゃんの歯の健康を守るだけでなく、歯並びや噛み合わせの発達にも重要な役割を果たします。
|まとめ
歯科医院に行くときは、赤ちゃんの機嫌がいい時間帯を選んで、ママやパパが一緒についていてあげましょう。赤ちゃんが泣いたり嫌がったりしても、慣れていますので、気にしなくても大丈夫です。
赤ちゃんの歯のケアは、健康な歯を保つことはもちろん、体の健康や成長にも長く影響します。赤ちゃんの歯のケアに関して、わからないことや不安なことがあれば、歯科医院で相談してみましょう。