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入れ歯とは?(後編)

2024年2月22日

みなさんは入れ歯と聞いて、何を思い浮かべますでしょうか?

 

実は知ってそうで知らない「入れ歯」!

前編では、そもそも入れ歯とは何か?やどんな種類があるのかをご紹介しました!

 

(まだ見ていない方は▶︎こちらから)

 

後半では、そもそも入れ歯は何からできているのかや特殊な入れ歯などについてご紹介します!!

ぜひ、参考にしてみて下さいね!!

 

 

目次(後編)

3.入れ歯は何から出来ている?

 ◆「床」とは?

 ◆「人工歯」とは?

 ◆「クラスプ、バー」とは?

4.特殊な義歯

 ◆顎義歯・顎補綴(がくぎし・がくほてつ)

 ◆舌接触補助床(ぜつせっしょくほじょしょう)・PAP

 ◆スピーチエイド・パラタルリフト

5.まとめ

 

「入れ歯」は何から出来ている?

ここまで種類やメリットデメリットをご説明させていただきましたが

次に、そもそも入れ歯は何からできているかご紹介します!

 

入れ歯は床(しょう)と言われるものと人工歯(じんこうし)からなります。

局部義歯では更にクラスプと呼ばれる金具やバーと呼ばれる連結装置などが付属します。

 

◆「床」とは?

床とは義歯の土台となる部分です。入れ歯と言えばピンクのものを思い浮かべると思いますが、そのピンクの部分を床と言います。

なるべく自分の歯茎の色と違和感のない色で仕上げます。高齢の方や男性の方は少し暗めの色、女性や若い方の場合には繊維質の入った明るい色、というような感じです。

 

◆「人工歯」とは?

人工歯とは、その名のとおり人工の歯です。ピンクの床の上に人工歯を並べることで義歯で噛めるようになります。

人工歯と言っても種類がたくさんあり、患者さん個人個人の噛み合わせや噛み癖、顔の形や性別といった条件に合う人工歯を選択し、並べていきます。

材質も様々で、レジン歯と呼ばれる樹脂の材料を用いたものや、陶歯というセラミックのもの、金属からできたものまであります。

 

◆「クラスプ、バー」とは?

クラスプとは部分入れ歯にのみ付属するもので、入れ歯を固定するための「ツメ」のようなものです。バーは上あごや、下あごの離れた部分に入れ歯がまたがるような歯の欠損がある場合、橋渡しをする役目です。

クラスプやバーは保険診療か自由診療かによって形状が変わるとともに、残っている歯に可能な限り余計な負担をかけず、なおかつ、しっかり入れ歯が維持できるように歯科医師が設計します。

クラスプの種類によっては、一部歯を削る必要がある場合もあります。

 

特殊な義歯

ここまでは通常の義歯の種類やメリット・デメリットを紹介しました。

最後に、特殊な義歯についてご説明します。

 

特殊な義歯というのは、殆ど目にしたことがないと思います。

しかし、口腔癌などで通常の義歯を装着できなくなった患者さんは、そのような患者さん用の義歯があるのです。

 

◆顎義歯・顎補綴(がくぎし・がくほてつ)

歯肉にできる癌や咽頭の近くにできた癌を治療すると、上あごの骨や下あごの骨を切除するため、大きな穴が開き鼻と口がつながってしまうことや、あごの骨がえぐれてなくなってしまうことがあります。

そういった場合に、顎義歯とよばれる特殊な義歯で穴を塞ぎ、通常通りの食事を摂れるようにします。多くの場合は大学病院で製作しますが、一般の歯科医院でも製作出来る場合もありますので、かかりつけ歯科医院で相談してみましょう。

 

◆舌接触補助床(ぜつせっしょくほじょしょう)・PAP

舌接触補助床とは舌癌で舌の切除により動きが悪くなり、呑み込みがうまく出来ない、発音が出来ず、相手に言葉が伝わらないという方に装着する義歯です。

顎義歯と同じく、大学病院で製作されることが多い義歯ですが、一般歯科医院でも製作できることもあります。

 

◆スピーチエイド・パラタルリフト

これは主に唇顎口蓋裂の後遺症である、構音障害(こうおんしょうがい)に対して用いられる義歯です。唇顎口蓋裂のかたは咽頭(いんとう)の筋肉が動かず、うまく発音できないことがあります。その咽頭の筋肉の動きを補うための義歯です。一般歯科医院でも製作できる場合があります。

 

まとめ

知っているようで知らない入れ歯の世界…

いかがでしたでしょうか?

入れ歯は全てオーダーメイドです。

一人ひとり違う口の中、同じ入れ歯は世界に一つとしてありません。

24時間365日共に過ごす(かもしれない)入れ歯、やはり自分に合ったもの、ストレスなく使用できるものが良いですよね。

最後になりますが、入れ歯は生活するための「道具」です。

道具には定期的なメンテナンスが必要です。

かならず、自分の歯と同じく、かかりつけ歯科医院で定期的なメンテナンスを受けましょう。

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