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糖質制限で虫歯や歯周病を予防しよう

2026年6月7日

◯はじめに

ダイエットに関心のある方なら、「糖質制限」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。

糖質制限はダイエットに効果がありますが、虫歯や歯周病予防にも効果があることはご存知でしょうか。

今回は、糖質制限と予防歯科についてご紹介します。

この記事を最後までお読みいただくと、糖質制限と予防歯科の関係や、効果を高める方法などがお分かりいただけると思います。

◯目次

  • ◯糖質制限について
    •  ◆糖質制限とは
    •  ◆糖質について
    •  ◆糖質の種類
    •  ◆糖質制限の目標
  • ◯糖質制限と虫歯や歯周病の関係
    •  ◆糖質制限と虫歯
    •  ◆糖質制限と歯周病
  • ◯糖質制限と予防歯科
    •  ◆食生活の見直し
    •  ◆無理な糖質制限はしない
    •  ◆口臭に注意
    •  ◆よく噛んで食べる
    •  ◆食事の時間に気をつける
    •  ◆歯のケアも忘れずに
  • ◯まとめ

◯糖質制限について

まず、糖質制限について解説します。

◆糖質制限とは

糖質制限とは、朝昼晩の3食やおやつで口にする糖質の量を減らす食事法です。

糖質はご飯やパンなどの主食に多く含まれるので、糖質制限ではご飯やパン、麺類を減らすことが多いです。

◆糖質について

糖質は、ダイエットの大敵、健康上の悪と思われそうですが、実は糖質は体を動かすために欠かせない大切なエネルギーです。

私たちの体は、エネルギー不足になったときのために使い切れずに余った糖質を蓄えておこうとする性質があります。

それが脂肪として蓄えられます。

このため、糖質を過剰に摂取すると太ってしまうというわけです。

◆糖質の種類

糖質と一言で言っても、糖質は単糖類、二糖類、多糖類、糖アルコールなどに分けられ、糖類に当てはまるのは単糖類と二糖類のふたつだけです。

単糖類

単糖類は、糖分の最小単位である単糖でできている糖分で、ブドウ糖や果糖などがあります。

二糖類

二糖類は単糖が二つ組み合わさった糖分で、ショ糖や乳糖、麦芽糖などがあります。

余談ですが、多糖類は単糖が10個以上集まったもので、オリゴ糖やデンプンなどが当てはまります。

◆糖質制限の目標

一日あたりの糖質の摂取量の目安は、男女、年齢によって異なります。

簡単にいうと、30代以降で男性400g以下、女性300g以下です。

これを目標にして糖質制限に取り組みます。

◯糖質制限と虫歯や歯周病の関係

糖質制限は、虫歯や歯周病の発生にも関係しています。

◆糖質制限と虫歯

糖質制限は、虫歯予防に効果があります。

虫歯の原因は?

虫歯は、ストレプトコッカス・ミュータンスなどの乳酸菌が作り出した乳酸によって歯が溶かされる病気です。

では、乳酸菌はどのようにして乳酸を作り出すのか、その答えは糖分です。

乳酸菌は糖分を栄養とし、それを利用するために分解した後の残り物として乳酸を作り出しています。

糖質には前述したようにいくつか種類がありますが、その中で特に関係しているのが、二糖類のショ糖です。

ですので、虫歯の原因のひとつはショ糖であることがわかります。

甘いものを食べると虫歯になるというのは、間違いではないのです。

糖質制限で虫歯が減る

糖質制限では、主食などを減らすことで、体内に取り込まれる糖質を減らします。

このため、糖分のひとつであるショ糖も減ります。

ショ糖が減るということは、虫歯の原因である乳酸菌の栄養源が減るという見方もできます。

乳酸菌の活動性が減るだけでなく、乳酸の源とも言えるショ糖が減るので、作り出される乳酸の量も減ります。

このため、糖質制限には、ダイエット効果に加え、虫歯の発生リスクの低減効果も期待できます。

◆糖質制限と歯周病

歯周病にも糖質制限は予防効果が期待されます。

歯周病の原因は?

歯周病の原因は、歯周病菌とよばれるお口の中の細菌です。

歯周病菌は内毒素という毒素を作り出します。

内毒素に触れると、私たちの身体はその毒素を中和するために免疫系を働かせます。

この過程で歯肉や歯槽骨などの歯周組織が傷つき、歯周病が発生すると考えられています。

糖質制限で歯周病が減る

内毒素を作り出す力に差はありますが、内毒素を作り出す細菌の種類は数百種類もあります。

これらは、糖分を栄養源として生きています。

糖質制限で糖分が減ると、歯周病菌が生きていく上で必要な栄養素も減るので、歯周病が起こりにくくなります。

◯糖質制限と予防歯科

◆食生活の見直し

糖質の目標量を説明しましたが、この目標、意外と簡単にオーバーしてしまいます。

白米やパンなどの主食や甘いものを減らすだけでなく、ファーストフードやインスタント食品を控えるなど、食生活を見直しましょう。

食生活の見直しは、虫歯や歯周病の予防にも効果があります。

◆無理な糖質制限はしない

糖質は身体を動かすための大切なエネルギー源です。

摂りすぎはよくありませんが、摂らなさすぎもよくありません。疲れがたまったり、集中力が下がったりする原因になります。

虫歯や歯周病予防にも効果があるからといって、過剰な糖質制限にならないように気をつけてください。

◆口臭に注意

私たちの身体は、糖質が足りなくなると、蓄えていた脂肪をエネルギー源に利用し始めます。

このときケトンという化合物ができるのですが、その結果として甘酸っぱい口臭が出ます。

もし、糖質制限をしているときに、甘酸っぱいニオイの口臭がするようなら、糖質制限のしすぎかもしれないので、口臭にも気をつけてください。

◆よく噛んで食べる

糖質制限中は、糖質を減らすので、食べても空腹感を感じることがあります。

そのようなとき、よく噛んで食べると満腹中枢が刺激されるので、空腹感を和らげることができます。

また、よく噛んで食べると唾液もたくさん出ます。

唾液は、お口の中の細菌の活動を抑えたり、汚れを洗い流したり、初期虫歯の修復を助けたりと、虫歯や歯周病予防に大切な働きをたくさん備えています。

唾液を出すことは、虫歯や歯周病にならないためにとても大切です。

よく噛んで食べるのは、ダイエットだけでなく歯の健康にも効果があります。

◆食事の時間に気をつける

糖質制限中は、脂肪をため込まないようにするため、食事の時間にも注意が必要です。

例えば、朝食は起きたらすぐに食べる、寝る少なくとも3時間前までに夕食を終えておくなどです。

寝る前に食べると、虫歯や歯周病のリスクが上がります。

糖質制限に合わせ、寝る前の食事を控えると、虫歯や歯周病のリスクを抑える効果も得られます。

◆歯のケアも忘れずに

糖質を減らしたとしても、糖分がゼロになることはまずないので、虫歯や歯周病にならないと油断するのは禁物です。

歯のケアも忘れないようにしましょう。

食後に歯磨きを

歯磨きは虫歯や歯周病予防の基本です。

歯の表面だけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間もきれいに磨きましょう。

食べたら磨く、これを習慣化してください。

定期的な歯のクリーニング

歯磨きをしていても、どうしても磨き残してしまうところが出ます。

そのようなところは、歯科医院できれいにしてもらってください。

また、歯の表面についている歯石は歯磨きでは取り除けません。

歯石はスケーラーという歯科医院に備えられている器具で取り除く必要があります。

歯石は、虫歯や歯周病の原因菌のすみかになるので、歯科医院できれいに取り除いてもらってください。

定期的に、歯をクリーニングしてもらうことも習慣にしてもらえれば、糖質制限の虫歯や歯周病予防の効果を高めることができます。

◯まとめ

今回は、糖質制限と虫歯・歯周病の関係についてお話ししました。

糖質制限は、虫歯の原因となるショ糖を減らすので、虫歯の発生リスクを減らします。

ダイエットに加え、虫歯を予防できるという観点から、全身だけでなく歯の健康増進にも効果が期待できます。

糖質制限で虫歯や歯周病のリスクは減りますが、”なりにくくなる”だけで、”ならない”わけではないので、毎食後の歯磨きや定期的な歯のクリーニングは忘れないようにしてください。

当院では、虫歯や歯周病を治療するのではなく、予防することを重視して診療に当たっています。

予防の方法はひとつではありません。
糖質制限もそのひとつです。

予防歯科にご興味のある方は、当院にぜひお越しください。

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