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睡眠時無呼吸症候群治療における歯科医院の役割とは?

2024年8月18日

【目次】

・睡眠時無呼吸症候群とは
・睡眠時無呼吸症候群の治療
・睡眠時無呼吸症候群において歯科医院で行う治療
・まとめ

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群はテレビ番組などメディアを通じて広く知れ渡ってきていると思います。寝ている間によくいびきをかく方や無意識に呼吸が止まっている状態を見聞きしたことがあるかもしれません。しかし、症状や治療方法、何科を受診すべきかよく分からないことがあると思います。今回は睡眠時無呼吸症候群について確認します。

定義と症状

睡眠時無呼吸症候群は(Sleep Apnea Syndrome)SASと呼ばれることもあります。睡眠時無呼吸症候群の医学的定義では、10秒以上呼吸が止まる『無呼吸』や呼吸が弱くなる『低呼吸』が1時間あたり5回以上繰り返される状態をいいます。症状として代表的なものに、睡眠時のいびきや息苦しさ、夜間に何度も目が覚める、昼間の眠気、起床時の倦怠感などが挙げられます。夜間寝ている間には通常体は休まりますが、無呼吸の場合には体が低酸素状態になってしまいます。体は低酸素状態を改善させるために心拍数を上げようとするため、脳も身体も覚醒したような状態になり休まることがありません。結果として、上記のような症状が出てしまいます。

 

 

病態

睡眠時無呼吸症候群では鼻からの空気の通り道が狭くなり呼吸が止まってしまう場合や呼吸を司る脳の働きが落ちてしまうために起こる場合、それらが混合している場合が考えられます。寝てる間は舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、人によっては完全に気道を塞いでしまいます。特に肥満の方が多いとされていますが、それ以外にも舌が元々大きい方、鼻呼吸ができない方、顎が小さい方や喉の奥の扁桃腺の形態が大きい場合などに起こりやすいです。

 

 

危険性

たかが無呼吸と思われるかもしれませんが、睡眠中の低酸素は高血圧や脳卒中、糖尿病や高脂血症などの合併を引き起こす可能性があります。その他に仕事などで機械や車などを使用する方は日中の眠気は大きな事故につながる可能性もあります。検査や治療を早期に行うことは重要です。

 

 

診断

診断には患者さんに対する問診票、特に日中の眠気を評価するためにエプワース眠気尺度というものが用いられます。いくつかの項目が点数かされ合計点数でどの程度眠気が強いのかを判断します。その他には簡易検査や精密検査があります。脳波や血中の酸素量、心電図、目や顎の筋肉の動きや胸部・腹部の動きなどを確認するものです。このような精密検査では入院が必要なこともあります。

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群の治療

治療法にはいくつかありますが、代表的なものには
①CPAP療法
②マウスピースなどのオーラルアプライアンス
③減量療法
④耳鼻科的外科療法
⑤顎顔面外科療法
などが挙げられます。それぞれを確認しましょう。

治療①:CPAP療法

CPAP療法(シーパップ療法)は聞いたことがある治療かもしれません。経鼻的気道持続陽圧療法を指します。具体的には鼻にマスクをつけ特殊な機械で圧力をかけて空気を送り込む治療法です。圧力により空気の流れが滞らず、呼吸が止まらないようにします。

 

治療②:オーラルアプライアンス

歯科医院における治療ではこちらがメインになることが多いかもしれません。睡眠時無呼吸症候群の場合に使用するものは、通常のマウスピースと異なり上下が一体型になっているものが多いと思われます。下顎を前に出した状態で固定してマウスピースを装着することにより、舌が奥に落ち込まずに気道を確保する方法です。歯にあてがって装着するため、残っている歯が少ない場合や元々鼻呼吸ができない方には不向きとなります。

 

 

治療③:減量療法

睡眠時無呼吸症候群の中でも、肥満による影響が考えられる場合には減量による治療も大切です。食事療法や運動療法により改善を図ることがあります。

 

 

治療④:耳鼻科的外科療法

睡眠時無呼吸症候群の原因となり得る扁桃の肥大や鼻中隔の彎曲などは耳鼻科領域での外科治療を行う場合があります。その他、鼻性の蓄膿症がある時なども治療を行うこともあるでしょう。

 

 

治療⑤:顎顔面外科療法

下顎が小さい場合など顎の骨格に原因がある場合には、顎に対しての治療を行う場合があります。全身麻酔下での治療となります。顎自体を前方に出すことにより気道を広げて改善する方法です。

 

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群において歯科医院で行う治療

治療方法をいくつか確認してきましたが、一般的な歯科医院での治療は主に口腔内のオーラルアプライアンス治療が一般的です。治療については医科における診断が必要になります。保険内でオーラルアプライアンスを作成する場合には、まずは呼吸器内科や耳鼻咽喉科などの医科受診が必要となります。その後、装置の作成依頼があった場合に作成が可能となります。歯科では一般的に作成可能ですが、装置の作成が可能かどうか受診前に電話などで確認してから受診した方が良いと思われます。

 

 

 

 

まとめ

睡眠時無呼吸症候群の症状や病態などの基本的な事項、治療方法や歯科医院での治療の介入について確認してきました。一般的な歯科医院でも治療は可能ですが、保険内での治療の場合には医科での診断が必要になります。歯科医院では一般的にはマウスピースによる治療が多いのが現状です。歯科医院によっては装置の種類などが異なるため、治療を希望する方は受診前に電話等で治療の可否や使用する装置の種類などを確認しておくのがよいかもしれません。

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