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子どもの歯ならびが悪くなる原因と家庭で予防できること

2023年11月17日

お子さまの乳歯が生えそろって、
すき間なく綺麗に並んでくれて
良かったと安心しているお父さんお母さん!

 

歯並びについて
安心してしまうのは

まだ早いですよ!

 

できればお金をかけずに、
お子さんの負担も少なく、
きれいな歯ならびになってほしいですよね。

 

今回は、永久歯が生えそろうまでの
チャンスを逃さずに家庭で
できる歯並びが悪くなる原因の
チェックポイントと予防方法について見ていきましょう。

 

目次

◯最初に

◯歯並びが悪くなる原因について

 ◆指しゃぶり

 ◆口呼吸

◯対策

◯まとめ

 

 

◯最初に

お子さんの歯は3歳くらいで
乳歯が生えそろいますが、
6歳頃から乳歯が抜け始め、
14歳頃に永久歯が生えそろいます。

 

乳歯と完全に
同じ形の永久歯が
真下から生え代わって
くれればいいのですが、
残念ながら乳歯と永久歯は
歯の形も大きさも種類も全く違います。

 

実は乳歯の歯並びは
すき間があることが正常です。

 

永久歯は乳歯よりも大きく、
歯の数も多いため、
乳歯列では
これから大きな永久歯が
生えてくるための
スペースがなくてはなりません。

 

3歳以降はお子さんが自立し始めるため、
小さな癖や習慣がついてしまうと、
永久歯が生えてくるときに
歯ならびに影響することがあります。

 


◯歯並びが悪くなる原因について

歯並びは
遺伝以外の要素でも
悪くなることがあります。

 

歯並びは、
舌が内側から押す力と、
唇や頬の筋肉によって
外側から押す力によって
保持されています。

 

舌と顔の筋肉で
内外から均等に
圧力がかかってバランスが
取れたところに歯が並びます。

 

例えば、
前歯を舌で押し出す舌癖があると、
舌によって内側から押す力のほうが強くなり、
内外の筋力バランスが崩れます。

 

以下のような癖がある場合は、
内外の筋肉のバランスが乱れるため、
永久歯の歯並びに影響することがありますので、
注意しましょう。

 

◆指しゃぶり

3歳頃までの指しゃぶりは
生理的なもので
特に心配いりません。

 

お母さんのおなかの中にいる時から
赤ちゃんは指しゃぶりを
しながら羊水を飲み、
生まれてきてすぐに
哺乳ができるように
練習をしています。

 

指しゃぶりによって、
頬や舌の力を鍛え、
飲み込むときに使う
のどの周りの筋肉が発達します。

 

しかし小学生になっても、
まだ指しゃぶりが続く場合は
要注意です。

 

口は心と密接な関係があるため、
寂しかったり、怒られたり、
友だちができない時など、
心に何らかのストレスや抑圧が
あることが考えられます。

 

焦らずに、
お子さんと接する時間を増やしたり、
愛情を示したりしながら、
徐々に指しゃぶりが止められるようにしましょう。

 

指しゃぶりが続くと、
開咬(かいこう)といって、
上下の前歯がかみ合わない状態に
なってしまいます。

 

開咬が長く続くと、
舌を上下の前歯の間に
差し込むようにしなければ
食べ物が飲み込めなくなり、
上あごの骨と下あごの骨の
バランスまで乱れてきてしまいます。

 

指だけでなく、
ガーゼや鉛筆などを
噛む癖がある場合も注意しましょう。

 

 

 

口呼吸

お子さんの口角が下がって、
上唇が富士山のようになっていたり、
いつもぽかんとお口が開いていたりしませんか?

 

お口がぽかんと開いている状態は、
実は口呼吸をしている状態です。

 

現代のお子さんは、
加工食品の増加や食べやすい食品の増加によって、
舌の筋肉が発達せずお口がぽかんと空きやすくなっています。

 

舌とぽかん口は一見関係がなさそうに見えますが、
本来の舌の先端の位置は上の前歯の裏側に触れています。

 

舌と上あごがくっついているのが正常なんですね。

 

ところが、舌の筋力が弱まると、
低位舌(ていいぜつ)といって、
舌が上あごと当たらず、
口を閉じる力が弱まってしまい口が
開きやすくなります。

 

口呼吸はアレルギーや発育不全を
引き起こす原因にもなりますので、
歯並びのためだけでなく早めに改善しましょう。

 

口呼吸によって顔の筋肉が発達しないと、
ぼんやりした表情になり、
口が乾燥して虫歯や歯周病にも
かかりやすくなります。

 

繰り返す虫歯や口臭がある場合も
口呼吸を疑ってみるとよいでしょう。

 

◯対策

◆指しゃぶり

対策としては、
怒らずに他に気を

紛らわすことを提案して、
指しゃぶり以外のストレス発散方法を
見つけられると良いでしょう。

 

指サックのような
矯正器具も販売されているので、
歯科医院で相談してみてくださいね。

 

お子さんが
自分で止めようとする
気持ちがとても大切です。

指しゃぶりをしている回数や
時間が減ったらたくさん
褒めてあげましょう。

 

口呼吸

口呼吸を予防するためには、
舌の正しい位置を覚えさせることが大切です。

 

舌を上の前歯の裏側に
くっつける練習や舌で上あごを吸う練習を
すると良いでしょう。

 

大人のまねをしながら、
親子で楽しくトレーニングが
できると良いですね。

 

まとめ

お子さまの歯並びが
悪くなる原因は幼少期の
ちょっとした癖から
始まることがあります。

 

永久歯が生えそろうまでは
あごの骨の成長の力を
利用することで、
歯並びが改善しやすい時期です。

 

かかりつけの歯科医院の先生
と相談しながら、

家庭でできる予防に
取り組みましょう。

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