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虫歯はどのようにして進行するのか??

2023年9月28日

歯周病の原因は、歯周病菌です。

 

歯周病菌は生まれながらに、
お口の中にいるのではありません。

 

実は、生まれたときには

お口の中には歯周病菌はいません。

 

では、歯周病菌は、いつどのようにして

お口の中に入り込むのでしょうか。

 

歯周病菌が入り込むのを防ぐことができれば、

歯周病にならずに済むかもしれません。

 

今回は、歯周病菌の感染経路と、

予防歯科での歯周病予防の方法についてお話しします。

 

 

目次

○歯周病菌の感染経路

 ◆親から子供へ

 ◆パートナー間で

 ◆友達同士でも

 ◆咳やくしゃみ

 

○歯周病菌が移らないようにする方法

 ◆取り箸を使う

 ◆息を吹きかけて冷まさない

 ◆噛んでやわらかくしない

 ◆キスをしない

 

○歯周病予防と予防歯科

 ◆プラークの除去

 ◆歯石除去

 ◆PMTC

 ◆ブラッシング説明

 

○まとめ

 

 

 

○歯周病菌の感染経路

歯周病菌の感染経路、

すなわち歯周病菌がお口に入り込むルートは

次のように考えられています。

 

 

◆親から子供へ

歯周病菌の感染経路として

まずあげられるのが、親から子への感染です。

 

この場合は、食べ物を

介して感染が広がります。

 

具体的には、かたい食べ物をやわらかくするために、

保護者の方がご自身で噛んで潰したり、

熱いものを冷ますために息を吹きかけたりすることです。

 

また、保護者の方がご自身で食べるために

使ったスプーンやフォークなどを使って、

お子さんに食べさせたりするのも、

歯周病菌が広がる原因になります。

 

◆パートナー間で

歯周病菌は、

大人になってからも感染します。

 

それはキスです。

 

キスで歯周病菌が入っている唾液が

お口の中に入り込むことでも、

歯周病菌の感染は広がります。

 

恋人同士、夫婦間で

広がっていくというわけです。

 

実際、夫婦間で歯周病菌の遺伝子を調べてみたら、

生まれも育ちも全く違うのに、

歯周病菌の遺伝子が一致したという研究結果もあります。

 

キスは愛情表現のひとつなので、

キスで広がる歯周病は、

性感染症のひとつと考える研究者もいます。

 

 

 

◆友達同士でも

友達同士でも歯周病菌が

広がることがわかっています。

 

それは、食事のときです。

 

自宅や飲食店で食事をするとき、

お料理を取り分けることがありますよね。

 

このとき、口に運んだお箸で、

お料理を取り分けると、唾液がお料理に移り、

歯周病菌が広がっていきます。

 

 

 

◆咳やくしゃみ

咳やくしゃみでも歯周病菌は

広がるのでしょうか。

 

歯周病菌は、歯周病菌が入っている唾液が

お口の中に直接入り込むことで起こります。

 

これを接触感染といいます。

 

一方、咳やくしゃみで広がるのは

飛沫感染と言います。

 

咳やくしゃみの中に含まれる唾液によって

歯周病菌が広がるのかというと、

歯周病菌の感染経路が接触感染であることを考えると、

可能性は低そうです。

 

ですが、歯周病菌以外のウイルスなどを

広げる可能性はあります。

 

エチケットとして咳やくしゃみをするときは、

手やハンカチで口元を覆い、

人のいない方向に顔を向けるようにしましょう。

 

 

 

 

○歯周病菌が移らないようにする方法

歯周病菌が移ってこないようにするには、

次のような方法が考えられます。

 

 

◆取り箸を使う

食事のとき、大皿に持ってある食べ物やお鍋に入っている食べ物などをとるときに、

取り箸を使うようにしましょう。

 

直ばしを避けるだけで、

歯周病菌が移る可能性を大幅に下げることができます。

 

 

 

◆息を吹きかけて冷まさない

息を吹きかけて熱い食べ物を冷ますと、

食べ物に直接、

唾液がふりかかる可能性があります。

 

お子さんなど、

ご自身以外の方が口にされる熱いものを冷ますときに、

息を吹きかけて冷ますのは避けてください。

 

 

 

◆噛んでやわらかくしない

お子さんの食べ物を

やわらかくして食べやすくするために、

保護者の方が口に入れて噛んで

やわらかくするのはやめてください。

 

やわらかくするときは、

スプーンなどの食器を使って

やわらかくするようにしましょう。

 

 

 

◆キスをしない

キスをしなければ、

パートナーのお口に

歯周病菌が移ることはありません。

 

ですが・・・、

パートナーとのキスを拒むとなると、

キスは愛情表現のひとつなので、

それはそれで歯周病とは異なる問題が生じそうです。

 

歯周病菌が移らなくなるとしても、

残念ながらこの方法はおすすめできませんね。

 

 

 

 

 

○歯周病予防と予防歯科

歯周病菌の感染経路がわかったとして、

これを読んでいる時点ですでに感染が

生じている可能性は否定できません。

 

歯周病菌がお口に入り込んだら、

歯周病は予防できないのかというとそうではありません。

 

そこで役立てて欲しいのが、予防歯科です。

 

 

 

 

◆プラークの除去

歯周病予防で予防歯科が基本としているのが、
プラーク除去です。

 

歯周病菌や虫歯の原因菌などが取り除かれなく、
古くなってくるとネバネバとした成分を作り出し、
歯に貼りつき始めます。

 

こうして歯の表面に細菌が貼り付いたものがプラークです。

プラークは歯周病菌の巣なので、
プラークを取り除くことが歯周病予防の第一歩です。

 

歯周病菌をゼロにすることができなくても、
歯周病が起こるにはある程度の数が必要なので、
細菌数を少なく抑えておけば、
歯周病を起こすことはありません。

 

予防歯科では、
プラークをさまざまな方法で除去して、
歯周病の予防を図ります。

 

 

 

歯石除去

歯石は、プラークが古くなって
石のように固くなったものです。

 

表面は一見するとツルッとしているように
見えますが、実はとても凸凹しています。

 

このため、新しいプラークが付着する足掛かりになるので、
予防歯科ではスケーラーという専用の器械を使って取り除きます。

 

このとき、歯石と一緒にプラークも除去します。

 

 

 

◆PMTC

PMTCは、専用の器械と研磨用のペーストを
使って歯の表面をツルツルに磨く処置です。

 

歯石を取り除いた後、
歯の表面は凸凹になっているので、
そのままではまたプラークがつきやすくなってしまいます。

 

そこで、歯の表面をツルツルに磨いて、

プラークがつきにくくします。

 

 

 

◆ブラッシング説明

毎日、歯科医院で歯をきれいに
磨くわけにはいきません。

 

そこで、毎日の歯磨きでご自身の手で歯をきれいにできるように、
ひとりひとり異なる歯の大きさ、形、並び方に合った歯磨き方法をご説明します。

 

そして、ご自身に適した歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどをご提案します。

日々の歯磨きで効率よくプラークが取り除けるようにします。

 

 

 

 

○まとめ

今回は、歯周病菌の感染経路と予防歯科での

歯周病予防についてお話ししました。

 

歯周病菌の感染経路は

①親から子へ

②パートナーから

③友達同士

などが考えられます。

 

歯周病菌に感染しないようにするには、

感染経路を断つことが大切です。

 

例えば親から子への感染が防げても、

大きくなってからパートナーからうつってくるかもしれませんし、

なかなか難しいのが実情です。

 

そこで活用して欲しいのが予防歯科です。

予防歯科では、

プラークや歯石の除去などを通して歯周病菌を減らし、

歯周病を予防します。

 

当院は、歯周病の予防に関する知識や経験の豊富な歯科医院です。

歯周病予防にご興味のある方は、当院でぜひご相談ください。

 

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