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歯科治療で使われる素材を比較しよう!

2024年1月17日

 歯科治療で使われる素材を比較してみましょう!

虫歯というのは、放っておいても治るものではありませんね。

そして、いったん虫歯になって穴があいてしまった場所は、その形や機能を歯以外の素材で回復していく必要があります。

ここでは、歯科で用いられる治療用の素材について、特徴やメリット・デメリットについても説明していきます。

 

今回の記事はこんな方におすすめです!

どの素材で治療を行うか迷っている方

自分のお口の中の素材がどのようなものか知りたい方

 

目次 

 

1. アマルガム

2. 歯科鋳造用金銀パラジウム合金

3. コンポジットレジン

4. ハイブリッドセラミック

5. セラミック

6. 歯科用金合金

7. まとめ

 

 

1.アマルガム

アマルガムとは、無機水銀40~50%、銀35%、スズ9%、銅6%、少量の亜鉛から成る合金です。

加工がしやすく、凹凸のある穴にも隙間なく詰めることができ、また、抗菌性があるために治療後再び虫歯になる可能性が非常に低いということで、昔はよく虫歯の治療に使用されてきました。

しかし、水銀における健康被害が報告されたため、2016年以降は保険適応外となり、現在では使用されていません。

ですが、昔治療したアマルガムがお口の中に残っている方もいらっしゃいます。

水銀は、合金の状態であればほとんど害を及ぼさないのですが、咬んだ時の摩擦などのわずかな刺激によって蒸発し、体内に取り込まれてしまうことが報告されています。

お口の中にアマルガムが残っている場合は、他の素材に置き換えていくことをおすすめします。

 

2.歯科鋳造用金銀パラジウム合金

いわゆる「保険適応の銀歯」で使用されている合金がこれに当たります。

金12%、パラジウム20%、銀50%前後、銅20%前後、その他亜鉛、インジウム、イリジウム、スズなどから成ります。

メリットとして、強度が高いので、小さな詰め物から、大きな被せ物やブリッジなどにも使用することができます。(メタルインレー、メタルクラウン、メタルブリッジなど)

また、保険適応のため、価格を安く抑えることが可能です。

しかし、金属色のため、審美性に劣ります。

また、金属アレルギーの原因となる可能性があります。

特にパラジウムによるアレルギーの発症が多く報告されています。

 

3.コンポジットレジン

「CR(シーアール)」、「レジン」などとも呼ばれます。

プラスチックに強度を増すためにフィラーと呼ばれる硬い素材を混ぜた、いわゆる「強化型のプラスチック」ということが出来るでしょう。

保険適応されている白い素材になります。

小さなう蝕の部分に直接詰めることが出来るので、歯を削る量を最小限に抑えることができます。

また、保険適応の前歯の被せ物は、硬質レジン前装冠と呼ばれ、これは金属で製作したフレームの表側に当たる部分にコンポジットレジンを貼り付けて作られています。

裏側は金属ですが、表から見ると白い歯に見えるので、上下の前歯6本の被せ物の保険治療に用いることができます。

しかし、レジンには吸水性があるので、時間が経つにつれて変色や劣化が生じてしまうというデメリットがあります。

また、吸水性によって、プラークなどの汚れも付着しやすくなりますので、しっかりとしたプラークコントロールが必要になってきます。

強度はあまり強くないので、力の大きく加わる部位には使用できません。

硬質レジン前装冠のように金属のフレームを使用せずに、コンポジットレジンのみで製作されるレジンジャケットクラウンという被せ物もありますが、こちらは強度があまり強くないという理由から、使用できる症例に限りがあります。

 

4.ハイブリッドセラミック

コンポジットレジンの強度を上げるために、セラミックの粉末を混ぜたものになります。

それによって、透明感が増すなどの審美性も向上します。

自費のインレー、クラウンに用いられます。

セラミックと名前についてはいますが、どちらかというとレジンの性質が強く、吸水性があり、時間経過と共に着色・変色が認められます。

また、詰め物(インレー)、被せ物(クラウン)に使用できますが、強度がそれほど強くないので、注意が必要です。

近年、CAD/CAM冠(キャドカムカン)という名称で保険の被せ物にも適応となりました。

こちらを使用するには様々な条件がありますので、ご自身の歯に適応するかご相談ください。

 

5.セラミック

無機物を加熱処理し焼き固めたもののことをいい、陶器をイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。

コンポジットレジンよりも硬く、とても審美性が良い素材です。

保険適応されないため、自費診療となります。

オールセラミック、e-max、ジルコニアなど様々な種類があり、それぞれに特徴がありますので、詳しくはお問い合せください。

 

6.歯科用金合金 

歯科で用いる金合金とは、金に銀や銅、プラチナなどを加えた合金になります。

保険適応されないため、自費診療となります。

金100%では柔らかすぎるので、使用用途によってその配合を変えて用います。

適合性が良く、経年劣化もほとんど生じないので、2次う蝕になりにくい素材です。

また、生体親和性が高く、歯と同じ位の硬さとしなやかさを持つので、歯の根や、咬みあう歯に対する負担を最小限に抑えることができます。

欠点としては、金色のために審美性に劣るという点です。

また、金属アレルギーの可能性があります。

 

まとめ

アマルガム : 昔よく使用された素材。健康被害が報告されているため、再治療をおすすめします。

金銀パラジウム合金(銀歯) : 強度が高く、詰め物から被せ物まで幅広く使用できる。保険適応。審美性に劣る。金属アレルギーの可能性あり。

コンポジットレジン : 歯を削る量を最小限に抑えて治療することができる。白色で目立たない。保険適応。強度が弱いので、大きな詰め物には使用できない。吸水性があり、着色、変色といった経年劣化がある。

ハイブリッドセラミック : セラミックの粉末を加えることによって、強度と審美性を向上させた素材。保険、自費両方で取扱われる。保険適応されるのは被せ物(クラウン)のみ。様々な条件があるので適応となるかは確認が必要。

セラミック : 審美性に優れ、強度的にも強い。オールセラミック、e-max、ジルコニアなど様々な種類がある。自費診療のみで用いられる。

歯科用金合金 : 生体親和性が高く、歯への負担が少ない優れた素材。審美性に劣る。自費診療のみ。

 

歯科治療では、様々な素材を用います。

虫歯などによって失ってしまった部位を、出来るだけその場所に適した素材で補っていくことが出来るように、素材も日々進化しています。

コンポジットレジンも、10年前と比較すると強度や審美性も向上してきました。

金属を使わないCAD/CAM冠が保険適応されたことなども、大きな変化といえるでしょう。

自分のお口にはどのような素材が適しているのか、どのようなものが選択できるのか、お口の中の状態を確認しながらカウンセリングしていくこともできます。

気になるところなどございましたら、ご相談ください。

 

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